◆当園の熱帯鳥類館で飼育している「オニオオハシ」が繁殖し、ヒナが1 羽元気に成育しています。同種の繁殖は、当園が開園して以来初めてとなります。

◆両親は繁殖を目指して昨年の10 月から同居を始め、巣箱を改良するなど環境を整えていたところ、今年の３月15 日（水）にヒナの鳴き声を確認しました。両親を刺激しないように配慮しながら、注意深く見守っていたところ、４月25 日（火）にヒナが巣箱から顔を出し、４月27 日（木）に巣立ちました。オレンジ色の大きなクチバシが特徴のオニオオハシですが、ヒナのクチバシは若干まだ小さく、色も黄色です。両親ほど俊敏ではありませんが、枝から枝に飛び移ることも出来ています。

◆日本動物園水族館協会加盟園館では、オニオオハシは14 施設で42 羽（オス18、メス18、不明６）飼育されています（令和４年末時点）。繁殖が難しい種で、国内の園館でも繁殖に取り組んでいますが、同協会加盟園館における昨年の繁殖はありませんでした。


◇　父母情報　◇
父親：ライチ（2022 年10 月3 日来園）
母親：レモン（2018 年6 月21 日来園）


※ 現在、当園の「オニオオハシ」の飼育数は、誕生したヒナを含めて３羽（オス１、メス１、不明１）です。