でっきぶらし(News Paper)

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229号(2016年04月)5ページ

休園日の動物園②

続き

 続いてオオアリクイについてです。オオアリクイは休園日にも放飼場に展示しており元気いっぱいで遊んでいます。なぜかというと室内にいると排泄を我慢してしまう個体がいるからです。また夏から秋の間の休園日には、放飼場の草取りを行いました。はじめは機械で草刈りを行っていましたが、次々に生える草に負け・・自分の手で草を取ることを決意しました。草取りはしゃがんで同じ姿勢を何時間もキープするので、家に帰ってから腰に悲鳴が!!なんてこともありました。そして自分でストレッチ(笑)草取りが一段落したあと、鋭い爪を使っての土いじりが大好きなオオアリクイのために、放飼場に赤土を4トン入れました。また最近では、少しでも見えやすくするため、放飼場のフェンスを黒く塗ったり(以前はシルバー色でした)、健康状態を確認するため、体重測定を実施しました。一昨年に生まれた「ハヅキ♀」の体重は「47.0kg」でスクスク成長しています。
 最後に、ホッキョクグマについてです。休園日には、アザラシと同じくプール清掃を定期的に実施していす。また、今年に入ってから雄のロッシーを繁殖のため、新ホッキョクグマ舎から猛獣館へ移動を行いました。猛獣館への移動は比較的スムーズに行うことができました。そして、猛獣館で雌のバニラとの長~い2週間の檻越のお見合いを無事に終え、2月の上旬には、室内や放飼場で同居を開始しました。長~いお見合い期間の最中にロッシーは猛獣館の放飼場に展示し、バニラを室内展示室にて展示していましたが・・ロッシーは朝の出舎時バニラと離れたくないのか、なかなか放飼場に出てくれませんでした。そんな時は、獣医と協力し出舎させたこともありました。一方バニラは、そんなロッシーの気持ちに気付くこともなく、ダッシュで室内展示室に移動していました。寂しそうなロッシーをなだめる飼育員(笑)そしていざ同居を開始すると、2頭は仲良く水の中で遊んだり、じゃれあったりしています。2頭の同居は、しばらく続く予定ですので、みなさん仲睦まじい姿をぜひ見に来てください。

飼育係  中根 建宜

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