270号(2023年02月)2ページ
鳥インフルエンザ対策
今年は10月頃から全国で少しずつ鳥インフルエンザが流行し始め、12月にはついに静岡県内で初めて高病原性の鳥インフルエンザが確認されました。そのため当園でも防鳥ネットやバックヤードに移すなど野鳥と当園の鳥類の接触をできる限り減らす対策をしました。高病原性鳥インフルエンザはとても感染力が強く、感染している野鳥と接触するとすぐに感染してしまう恐れがあります。また、動物園にいる鳥は治療をして完治できれば良いという種もいますが、園内の1羽でも感染が確認されればウコッケイやアヒル、ダチョウなどは最悪の場合、殺処分となってしまいます。これは法律で決められていることなので飼育員たちがどんなにかわいがっている鳥たちでも関係ありません。
現在の日本平動物園は鳥インフルエンザ対策のため、熱帯鳥類館とフライングメガドームに入ることができません。ペンギンやダチョウなど多くの鳥たちの展示場ではネットが張られ見えにくい状態となっています。また、ウイルスを持ち込まないように来園者の方にも靴裏の消毒をお願いしています。
今年は早い時期から感染が確認されました。他の動物園でも消毒のためしばらく休園になっているところもあり、当園でもできる限りの対策を行っています。皆様にはご迷惑をおかけしますが、おそらく感染している渡り鳥が来なくなる4月頃までは現在の状態が続くことになると思います。ご理解とご協力をお願いいたします。
(井上 志保)