でっきぶらし(News Paper)

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281号(2025年03月)4ページ

今、思うこと

 みなさんこんにちは。いつも来園していただきありがとうございます。また、【でっきぶらし】を読んでいただきありがとうございます。今日は、飼育作業と園内の営繕作業の両方をやってきた自分が今思うことを報告していきたいと思います。

 自分は飼育員という職名でありますが、担当動物を持っていません。週に一度の休園日に動物園の設備や用具を作る営繕の仕事をするためです。開園している日にはその日休みの飼育員の担当している動物を担当します。現在、ふれあい動物園にいるので動物の世話だけでなく、【幼児動物教室】、【小動物とのふれあい】等毎日直接お客様と接する仕事もあります。ふれあい動物園の担当飼育員は飼育員になって間もない年齢が若い職員が多いので定年が近い私は、迷惑にならないように日々奮闘しています。ふれあい動物園は8名の飼育員で担当していて、基本2名のコンビで仕事をしている日本平動物園の飼育員の中ではめずらしく大所帯の担当部署になっています。お互いをサポートすることがより重要な所です。人間年をとってくると頑固になってくることが多いかと思いますが、できる限り柔らかく対応していきたいと心がけているつもりです。話は少しそれるかもしれませんが、以前担当していたゾウからふれあい動物園にきて数年経過して改めて思うことは、よかったなと、、、現在ゾウを担当している飼育員は年齢も若く、いろいろ自分たちで考えながら今ある施設の中でできる限りゾウが快適に過ごせるようにしているようにみえます。ベテランの経験が大事な時もあるかもしれませんが、自分にはそういったものはあまりないと考えているので、いいタイミングでゾウの担当を引き継ぐことができたと思います。少し別の担当の話になってしまいましたが、どのような仕事もそうかもしれませんが自分の考えはベテランの人間は出しゃばりすぎず、引きすぎず上手にやっていけたらいいかと思っています。

 話を元に戻して、営繕の仕事についてです。営繕担当には5年前に退職し再任用で残って働いている先輩がいらっしゃいます。現在も元気に仕事をしていただいていますが、それは永遠ではありません。突然来年からは雇用しないといわれても週に1日一人で営繕を行うことはまず不可能かと思います。そうなると動物園全体に負担がかかってきます。各獣舎で必要なものを各担当者で作らなければならなくなったり、外部に発注したりしていかなければなりません。園長をはじめみんながわかっていることですが思うようにはことは進んではいかないものです。今後真剣に考えなければいけないことの一つなのかもしれないですね。

 今このように飼育員、営繕の仕事と両方のことをしているのですが、これを60歳過ぎてやっていけるか、、、年々体力は落ちていきますし、10年前には想像できないくらい体は言うことをきいてくれません。大丈夫かな?何歳までいけるのかな?自問自答が多くなってきています。まあ、いけるところまで頑張るしかありませんので老体に鞭を打って励んでいきます。

(児玉)

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