215号(2013年12月)1ページ
「今でしょ!」動物園でレッサーパンダ「ミホ」の赤ちゃんらしい仕草が見れますよ♪
10月16日からレッサーパンダのシーとタクの子ども「ミホ」が公開されました。
富士山の世界遺産登録で一躍有名になった静岡市清水区の「三保の松原」から名前をもらったミホは、赤ちゃんらしい仕草でかわいい盛り!まだお母さんのように上手に歩くことができないので、おぼつかない足取りで丸太の上をよちよち・・・。やっとのことで丸太の終点にくると、下にいるお母さんのことをじーっと見つめながら、ぺたんと座ってしまいます。まだひとりで丸太から降りるのは怖いようです。
赤ちゃんといえば、今年の秋は小型サル舎で出産ラッシュ。リスザル・クロヒゲサキ・ワタボウシタマリン・アカテタマリンの赤ちゃんが生まれました。このおサルさん達はとっても小さくて、おとなでもリンゴ2つ分くらいの大きさしかありません。生まれたての赤ちゃんは湯呑みにすっぽり入ってしまうほど。そんな赤ちゃん達の成長は早く、毎日スクスクと大きくなっています。これが発行される頃には、おんぶしてもらうのをやめて、ひとり歩きをはじめている頃でしょう。小さなおサルさんの小さな赤ちゃんはちょっと見つけるのが難しいかもしれませんが、とってもかわいいので是非さがしてみてください。
さて、残念ながら亡くなってしまった動物たちもいます。マサイキリンの「ナナスケ」、アメリカバイソンの「チェリー」、アビシニアコロブスの「チー」が天国へ旅立ってしまいました。ナナスケは、札幌市円山動物園で生まれ、札幌市民の方々に愛されて育ちました。ナナスケが亡くなったときには、故郷の北海道からたくさんのお花をいただき、本当にありがとうございました。チェリーとチーはどちらも高齢で、長いこと体調を崩したり回復したりを繰り返していました。最後は、飼育員と獣医の二人三脚で、薬を与え治療にあたりましたが、残念ながら暑い夏を乗りきれませんでした。
そんな暑く、そして長い夏がようやく納まった頃、秋の動物園まつりが開催されました。ハロウィンの日には、2頭のゾウ「シャンティ」と「ダンボ」に約40kgものおばけかぼちゃをプレゼント。シャンティが一瞬で踏み潰す姿は圧巻でした。せっかく食べやすくしたかぼちゃですが、シャンティのお口には合わなかったようで、小さい子どもがするみたいに口に入れた端からドボドボと落としてしまいました。でも大丈夫です。ちゃんとダンボがシャンティの分までかぼちゃを食べてくれました。
また、この時期にビジターセンターでは「ウンコ展」を開催しました。消化の仕組みなどの解説や約35種類の本物のウンコを展示し、中にはさわれるものも用意しました。時々悲鳴が聞こえてくる展示でしたが、たくさんの来園者から「面白かった」「動物園の新しい一面が見られた」と嬉しいお言葉をいただきました。
冬には、干支展やバレンタインイベント、毎年恒例の新年の餅つきなどの行事を用意しております。寒いところが大好きなレッサーパンダのような動物はこれからが本番。冬ならではの動物の姿を是非見に来てください。
飼育担当 中村 あゆみ