でっきぶらし(News Paper)

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216号(2014年02月)7ページ

スポットガイドだより No2

《12月15日 夜行性動物館》

 12月15日、13:30、夜行性動物館のスポットガイドを行いました。
 天候に恵まれ、良く晴れたガイド開催日でしたが…若干の不安があり、その不安とは、夜行性動物館はこの厳冬期、昼過ぎから午後はほぼ日陰になってしまうと言う点でした。しかもやや強い北風が吹いていた日だったので、私達スポットガイド班は正直、参加者の皆さんが寒い中集まってくださるかどうか心配していたのです。何故、【館】と称しているのに参加者の皆さんの集合を心配したのか?…その理由は、夜行性動物館そのものはインドア施設なのですが、【夜行性動物館】の名の通り、夜間に活動する動物を展示している為、館内照明を昼間は暗く、夜間は明るくしています(つまり昼夜逆転にしています。そうしないと昼間皆さんが御来館してくださる時に、動物達が活動している様子をご覧いただけません)。この理由で、昼間館内でガイドを行っても暗くて良く見えないし、正直言って館内通路もそれ程広くないので、最悪、館内通路がガイド参加の皆さんとそうでない観客の方々でいっぱいになってしまう怖れがあったのです。
……ガイドは、この点を考慮して関係者と相談の上、館の【外】で行う事にしました。ですから『寒い場所だから皆さん集まってくれるかなぁ…』と心配していたのです。
 しかし、実際はガイド開始前から熱心な観客の皆さんが集まってくださり、更に超ベテランのガイド担当者が、おそらく他のどんな飼育員にも真似出来ない見事な解説をし、その御蔭で寒風が吹く中でも、沢山の質問の声が参加者の皆さんから上がりました。それは何よりも、夜行性動物達の特徴や習性を詳しく判り易くガイドしてくださった担当者の、永い経験と努力が実った、まさに成果だと思います。
 とてもとても素晴らしいスポットガイドになりました。
 
【追記】今回、夜行性動物館のガイド担当を受け持ってくださった渡邉明夫氏は、平成26年1月に急逝されました。ここに、渡邉氏の多大なる功績と努力を讃え、心より御冥福を御祈り申し上げます。
    
ZOOスポットガイド班長 長谷川 裕

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