でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 217号の5ページへ217号の7ページへ »

217号(2014年04月)6ページ

スポットガイドだより No1

《9月12日 飼料室》

 1月12日(第2日曜日)・13:30から、餌料室のスポットガイドを行いました。……本来ならば通常のスポットガイドの様に、第3日曜日に行う予定でしたが、施設面のメンテナンス等の関係で、一週繰り上げた12日の第2日曜日に開催する事になりました。
 さて、餌料室とは何か?一言で表現すれば、日本平動物園で暮らしている動物達の【餌】を用意する施設です。ざっと、冷凍室・冷蔵室・調理室・乾燥飼料室の4ブロックに分かれていて、現在は若い2人の女性飼育員が管理しています。もちろん?普段、一般の方々は足を踏み入れる事の出来ない、非常にレアな施設であり、正直、沢山の人達が入室してしまうと狭くなってしまう面積の施設です。 
 その為、今回のガイドは先着15名様に限らせていただき、別の場所で参加を募り、ガイドの現場である餌料室に御誘導する形式を執りました(飼料室は前述した事柄と関連しますが、普段は一般の方々から隔てられた、基本的に動物園関係者しか入れないゾーンにあるからです)。
 そうして参加者の皆さんを御誘導してから…現場で待機していた飼料室の担当者である2人の若い女性飼育員が張り切ってガイドを始めました。施設内の機材の説明も含めた、動物達の餌の解説を詳しく、判り易く行い、飼料室がただ餌を置いてあるだけの場所では無い事を、本当に上手に御話していました。
 さて、それ以外にも面白い企画?を彼女達は用意してくれていました。それは、冷凍室と冷蔵室の解説の時です。…実は今回、スポットガイド班に属していない2人の男性飼育員(やや、おじさん【笑】)の協力のもと、こんな出来事がありました。当園には、あのホッキョクグマのロッシーを模した着ぐるみと、当園のマスコットキャラクターの【たいらちゃん】と言うレッサーパンダの着ぐるみがあるのですが、協力してくれた男性飼育員達はそれぞれその着ぐるみを身に着け、ロッシーの方は冷凍室、【たいらちゃん】の方は冷蔵室にガイドの最初から入っていてくれ、解説の時に扉を開けるとドーンと立っている…と言う趣向でした。正直、私は彼ら、特にロッシーの着ぐるみ担当をした飼育員の事を心配していました。何しろ、当園の冷凍室は最低温度がマイナス30℃にもなるので、凍えていないか気遣ったのです。しかし、ガイドが終了してから着ぐるみの頭部を脱いだ彼は…汗だくでした。冷凍室・冷蔵室の説明開始前からずっと、その後のクイズにも【たいらちゃん】と共に協力してくれた彼(ロッシーの中身)の話によれば、冷凍室の中にいる頃からすでに暑くて暑くてしかたがなかったそうです。着ぐるみとは(私は着た経験が無いので実感できませんが)かくも暑い物なのですね。
 この様な、皆の協力があって、今回のガイドは非常に和やかな雰囲気の中、無事終了しました。
 担当者達はもちろん、関係各位、特に着ぐるみ組の御二方。本当に、お疲れ様でした!

ZOOスポットガイド班長 長谷川 裕

« 217号の5ページへ217号の7ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ