でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 220号の3ページへ220号の5ページへ »

220号(2014年10月)4ページ

夜の動物園

 皆さん、「夜の動物園」を知っていますか?日本平動物園では、夏の数日間だけ午後5時半から8時半まで動物園に入ることが出来る「夜の動物園」を行っています。開園時間以外の動物園には入れるのは、一年間でこの数日間だけです。「夜の動物園」は、普段の開園時間中暗くなっている夜行性動物館の中が明るいかったり、山頂広場からの夜景を見られたり、さらに、暑い夏でも涼しい時間なので比較的動物も人間も元気で、友達同士、家族、カップルなど幅広い年齢の人が楽しむことが出来ます。
 私はこの「夜の動物園」で、園内の道を明るく照らし、より安全に動物の居ない道でもたのしんでもらえるように装飾をするオブジェを制作しました。多くの飼育員が協力し、動物の飼育業務の合間に少しずつ時間を作って灯篭を作りました。灯篭の絵柄は自分の担当動物や園内の動物ですので、飼育員個々の味が出た作品が完成したと思います。カラーセロファンを貼り合わせて光を通すようにしたので、壁に灯篭の絵を映して設置したり、天井からつるしたりと、光をうまく利用したオブジェを制作出来たと思います。
 そのほかにも園内にはたくさんの光の装飾やオブジェを用意しました。キリンやゾウの光る置物、プラスチック製の植木鉢に穴をあけて作ったちょうちんなど、ひとつひとつ工夫をしたものが園内に設置されていました。
 今回の「夜の動物園」に来ていただいた人の多くがオブジェの前で記念に写真を撮っていて、オブジェ制作に関わることができた私たちも大きなやりがいと喜びを感じました。昼の動物園では見られないような動物の様子を観察するのはもちろんですが、それだけではなく、夜景を見ながらの吹奏楽団などによる演奏会、エントランスで大道芸、普段はない装飾を見るなど、日本平動物園自体の別の顔を感じてもらえたら嬉しいです。
 今年の「夜の動物園」は9月で終了しましたが、これからも少しずつではありますが「夜の動物園」を楽しんでもらえるように工夫をしていきますので、是非次回「夜の動物園」を開催した際にはオブジェにも注目してみてくださいね!!


動物病院係 志村 楓

« 220号の3ページへ220号の5ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ