221号(2014年12月)1ページ
オオアリクイの赤ちゃん誕生!
■オオアリクイの赤ちゃん誕生!
長い間、高齢オオアリクイばかりだった当園に、おととしメスのヒナちゃんが、今年オスのフジオくんが来園しました。そして、さっそくこの2頭の間にかわいい赤ちゃんが誕生しました。当園では14年ぶりの繁殖です。室内にいる時は、寝ているお母さんのしっぽをかけ布団代わりにしてすっぽりと隠れているため、なかなかお目にかかれませんが、天気の良い日はお母さんと一緒にお外をお散歩しています。オオアリクイのお散歩は、お母さんが子どもを背に乗せて行います。お母さんにしがみついている子どもは天敵に見つからないように模様まで親に合わせて擬態するという話でしたが、私が見たときには、子どもはすっかりずり下がっていて、ときどき「えいしょっ」と自分の力でお母さんの背中をよじ登っていました。そんなほほえましい姿を見ることができるのは子どもが小さいうちだけです。是非かわいい姿を見にきてください。
■世界サイの日、国際レッサーパンダデー
9/20は国際レッサーパンダデー、9/22は世界サイの日でした。特別ガイドや間近で動物が見られる見学会を行い、野生のサイやレッサーパンダを取り巻く状況をみなさんにも一緒に考えてもらう機会としました。
さて、前号で誕生をお知らせしたレッサーパンダの赤ちゃんですが、名前は「まつば」に決まりました。たくさんの来園者が考えてくださった様々な名前の中から静岡らしさや響きの良さなどを基準に選考させていただきました。みなさま、ありがとうございました。
■マサイキリン「リン」亡くなる
大変残念なお知らせですが、日本平動物園に1頭だけいたマサイキリンのリンが8月29日に亡くなりました。毎日行われていた「キリンに葉っぱのプレゼント」のイベントで、リンはたくさんの来園者から葉っぱをいただき、お返しに、そのながーい舌とまつ毛を存分に見せてくれていました。ご冥福をお祈りします。
■はたらきもの!?ケヅメリクガメのアルバイト終了
夏の間、は虫類館にいたケヅメリクガメたちが外に放飼場のあるオオアリクイ舎に出張アルバイトに行っていました。オオアリクイ舎にあるボウボウに伸びた草を食べる仕事です。バイトを終えたリクガメたちがは虫類館に帰ったため、「バイトたちにまかない飯を作らないといけないんだよ~」と言って、調理場にせっせとリンゴやキャベツをとりにきていたアリクイ担当者の姿もとんと見なくなりました。・・・ん?リクガメたちはちゃんと働いたんですかね?もしかしたら、夏の間太陽のいっぱい当たるアリクイ舎で、おいしいリンゴを食べながらバカンスを楽しんでいただけかもしれないですね。そんなちゃっかり(?)リクガメたちは今の季節は暖かなは虫類館でぬくぬく過ごしています。
飼育係 中村あゆみ