でっきぶらし(News Paper)

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223号(2015年04月)3ページ

「つるっ」と「もさっ」の仲間たち

 ふれあい動物園に入ってすぐ、大きな声で迎えてくれるのは、鮮やかな色のインコとオウム達です。獣舎の前を人が通ると、みんな思い思いに声をあげて叫び出します。おしゃべりの得意な子達は、おはよう、こんにちは、バイバイなどと言って、お客さんを驚かせています。そんなインコとオウム達ですが、みなさんは、どれがインコでどれがオウムか、見分けることはできますか?
現在ふれあい動物園にいるのは、オオバタン2羽、シロビタイムジオウム1羽、モモイロインコ2羽、アカコンゴウインコ1羽、オオハナインコ1羽、アオボウシインコ1羽、キビタイボウシインコ4羽の計12羽です。単純に名前をみて、インコが9羽でオウムが3羽だと思ったあなたは、残念、不正解です。名前の中に“インコ”が入っているからといって、必ずしもインコとは限らないんです。では、何を見て、インコとオウムを見分けるのでしょうか。
 インコ舎の前ではたくさんのお客様の声が聞こえてきます。そのなかでもよく聞こえてくるのは・・・おしゃべりをする、しない?大きさが大きい、小さい?羽の色のおしゃれ度?など色々です。たしかにどの子も、声、大きさ、色が特徴的なので見分け方を見つけるのは、難しいかもしれません。でも、よ~く見てみると、違うところが見つかるはずです。それはどこかというと・・・頭の上なんです。えっ頭の上?と思うかもしれませんが、そこがポイントです。インコの頭は「つるっ」としています。オウムの頭は「もさっ」としています。この「もさっ」の正体は、冠羽と呼ばれる細長い羽です。冠羽は自由に動かすことができるので、羽を寝かせていると、インコのように見えることもあります。
 話は戻りますが、名前に“インコ”が付いているけど、実はオウム・・・それはモモイロインコのことでした。モモイロインコは、ピンクとグレーのコントラストがとても綺麗なオウムです。人が近くに来ると、寄ってきて足踏みをし、体を左右にゆらしとても可愛いです。みなさんぜひ、個性豊かなインコとオウムに会いに来てください。そして、いろいろな違いを発見して、お気に入りの子を見つけてください。


飼育係 中川 輝美

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