でっきぶらし(News Paper)

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238号(2017年10月)6ページ

スポットガイドだより 「★7月2日 チンパンジー」

 7月2日(日)13:30~スポットガイド「チンパンジー」を実施しました。
梅雨の時期特有の湿気が多く、蒸した暑い天気でした。来園者の方もまばらで、人が集まるか心配しましたが、それでもガイドの時間帯になると、わざわざ暑さの中、足を止めてガイドを聞いて下さる来園者が集まり、無事に実施することができました。

 はじめに、チンパンジーはとても人間に近い存在で、高い知能を兼ね備えていて、道具を使用したりもすることやコミュニケーション能力に優れ、自分の気持ちを声や顔の表情で伝えていることを紹介しました。総称して類人猿と言われ、チンパンジー以外にも類人猿がいることを紹介し、サルの仲間だけど別に分類されていることを説明しました。サルにはあるはずの尻尾が類人猿にはないことを説明すると、説明を聞いている方々は納得していました。野生での暮らし方や食生活、動物園では何を与えているのかをパネルを使って説明しました。今までの飼育での苦労話、人工保育経験などを伝え、本当に人間に近い存在であることを再認識してもらいました。最後に、賢い動物であることを伝えるために、人工アリ塚にジュースを入れ、それをどのようにして舐めとるのかを観察してもらうために、直接チンパンジーに木の枝を渡し、それを細工し、道具として使っているところを、間近で観察してもらいました。実際に行動が見られると、ご覧になっている来園者の皆様は感心してくれていました。  


(飼育係  佐野 彰彦)
            

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