247号(2019年04月)10ページ
スポットガイド 夜行性動物館
2月3日13:30より夜行性動物館でスポットガイドを行いました。前日は真冬並みの寒さで動物園の広場にも霜柱が立ちましたが、当日は南風が吹込み一転暖かい日となりました(翌日は最高気温が22度まで上昇し5月上旬の温かさ、いくら何でも暖かすぎ!!)。
これまで夜行性動物館は室内が暗いため、スポットガイドを屋外で実施することがほとんどでした。しかし現在の飼育員、寒暖差が激しいとアレルギー性鼻炎、南風が吹くと花粉症、マスクの外せない担当者の都合で室内にて開催しました。ガイドは最初クイズで始めました。『どうせ室内が暗いなら暗いことをガイドしよう』ということで、クイズの内容は、①なぜ室内が暗いのか?(ⓐ夜間に活発に行動する動物たちが見やすいⓑ夏にお化け屋敷に変わるⒸガイドする飼育員が恥ずかしがり屋)②動物たちの日光浴はどうしているの?(ⓐ休園日に屋外で日向ぼっこⓑ日焼けサロンで日光浴)といった感じです(答え:①ⓐ気持ち的にはⓒです。②ⓑ紫外線を照射する特殊な照明を各展示室に設置し夜間点灯しています。形状がねじれていて変わっています。)その後は餌の実物をお見せして、食事の様子を観察して頂きながら飼育している個体を説明しました。『野生の生息地や生態はインターネットで詳しく紹介されている昨今、紹介されない内容をガイドしよう』と、内容はフタユビナマケモノの昨年産まれた仔の成長話や同じ日に親子3頭でウンチすること(おしりを振りながらします、お客様が笑うまでひたすらその物まねを繰り返した飼育員にお付き合い下さりありがとうございました(笑))、ヤマアラシの硬く尖った毛に攻撃されないで飼育員が餌をあげる方法、夜近所を歩く動物が猫だと思ったら実はハクビシンだった時の見分け方等々でした。今回も飼育員の独断でかなり偏った内容のガイドでしたが、皆様予想以上に盛り上がっていただき、ありがとうございました。
(河村茂保)