267号(2022年08月)7ページ
「シャンティいつまでも」
私はゾウの担当になってから5年目になります。最初の頃は私のことをシャンティもかなり警戒していましたが、昨年ゾウの担当30年以上のベテラン飼育員と2人で仕事をすることが多くなり、そのおかげか今までよりシャンティとの心の距離がグッと縮まったように感じました。そう感じていた矢先の出来事でとてもショックを受けました。亡くなった直後は心に穴が開いてしまったような気持ちでした。でも亡くなった悲しみは長年連れ添ったダンボの方が大きいはずです。私たちにできることは残されたダンボにシャンティの分まで幸せに長生きしてもらい、それを全力でサポートすることです。そうすることで天国のシャンティもきっと喜んでくれると思います。
動物園の大先輩のシャンティ、こんなひよっこ飼育員に心を許してくれてありがとう。いつまでも忘れません。
(片野 孝太郎)