でっきぶらし(News Paper)

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156号(2003年11月)1ページ

もーいいかい?・まーだだよ

 オグロワラビー(カンガルーの仲間)を飼育しはじめた頃は「繁殖賞」を貰うほど順調な繁殖が続いていましたが、ここ10年ほど可愛い赤ちゃんを皆さんにお見せすることができませんでした。何故なら老齢化により繁殖が止まっていたからです。

 このため平成13年に新たにニュージーランドから若い個体を導入新しい群を作りました。

 そして念願叶い、翌14年には第一子に恵まれましたが、初めての子育てのためか、子供が母親の袋から落ちてしまい、育ちませんでした。体長僅か数?pでした。

 そして、平成15年、来園してから2年目の冬を迎えようとした頃、母親の袋の中で何かが、微かに動く様子が確認されました。待望の赤ちゃんかな?しかしその袋の中で動く様子は必ずしも毎日確認できませんでした。日を追うごとに少しずつ袋は大きくなり、今年になるとはっきり母親の袋の中で新しい命が芽生え成長している様子を確認することが出来ました。今度こそはと担当者の願いもあり、夜は体を冷やしてはいけないと母体を気づかい閉園後は毎日獣舎に収容しています。ところがこの両親を部屋に収容するのがまた一苦労=健やかに子が成長するのを願い奮闘しています。暖かくなる頃には、母親の袋の入り口から可愛い赤ちゃんが見られることと思います。

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