でっきぶらし(News Paper)

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153号(2003年05月)1ページ

久しぶりのベビーラッシュ

 例年ですと春から夏にかけて、いろいろな動物の赤ちゃんが誕生してちょっと華やいだ雰囲気になるものですが、当園では飼育動物も年を重ね、繁殖年令を過ぎたり、諸事情により繁殖制限がなされたりしてここ数年は繁殖が少なく、寂しい状況でした。しかし今年は新しく仲間になってくれた個体が繁殖してくれ久しぶりのベビーラッシュとなっています。

 まずはマレーバク。ずっとオス1頭だったのですが待ちに待ったメスが一昨年12月に来園し、5月22日に13年ぶりに赤ちゃんが誕生しました。出産当日授乳が確認できず、心配で介添い哺乳をしましたが、その後はベテランママぶりです。子供の名前を公募し、1023通のうち61通とダントツトップであった「ユメ」と命名され、順調に大きくなっています。子供のうちは体の模様が、親と違い縞模様。5カ月年ほどで親と同じ模様に変わっていきますのでその変化をご覧下さい。続いてタンチョウ。こちらも13年ぶりの繁殖となりました。メスが新しく一昨年3月に来園し、この6月28日に1羽孵化しました。お父さん、母さんが魚を細かくちぎって与えたり虫を捕まえ与えたりと、愛情一杯にすくすく大きくなっています。この他親元でニホンザル、アシカ等が順調に大きくなっています。このように親が面倒を見てくれれば良いのですが、そうばかりはいきません。子育てに問題なコンドルは人工孵化、アムールトラは人工保育となり、飼育係が親代わりになって育てています。

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