でっきぶらし(News Paper)

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130号(1999年07月)4ページ

夜行性動物館より悲しいお知らせ

 当園の夜行性動物館には、いろいろな動物が飼育されています。この中で特に面白い動物と言えば、管歯目のツチブタと有袋目のブチクスクスかと思います。
 このうちツチブタの繁殖は、国内で唯一、自然哺育と人工哺育で成功を収めており、成育した個体は豊橋市動植物公園や名古屋市東山動物園などに貸し出し飼育されています。そして今年7月9日には5番目に繁殖したメスのジョイがゴリラのトトと一緒に上野動物園に貸し出されたのです。6番目に生まれた雄の子も順調に大きくなり、そろそろ離乳かなと思っていたところ、7月21日に担当から、母親の腰が化膿しているみたいとの連絡が入り、見ると状態は思っている以上にひどく、直ちに入院させ治療を開始しました。
 しかし残念なことに7月25日に死亡してしまったのです。そして子供までもそのショックで死亡という最悪の事態に陥ってしまいました。
 さらに悪夢は続きました。8月に入り25日に今度はブチクスクスの母親が急死したのです。ブチクスクスも先月7日に子供を上野動物園に貸し出したばかり。そして現在その下の子を育児中だったのです。またしてもツチブタの二の舞にならないか不安でしたが、こちらは何とか成育してくれています。上野で増やしてね!

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