でっきぶらし(News Paper)

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130号(1999年07月)9ページ

病院だより《これからの動物園の役割》

 動物園での教育の中心は、自然保護を訴えるところではないでしょうか。
 動物園は観客が動物の生きていることに共鳴して、それが動物の保護への桟となります。
 動物の展示の仕方によっては自然保護や環境問題にさらされている多くの人々から反感を買い、これが後々動物園の存在を否定する反対論へと発展する可能性を含んでいます。しかし、動物たちが健康で、健全な施設で飼育され、自然を彷彿とさせる雰囲気で展示されていれば、動物園が自然保護につながる効果、原動力を大いに備えていると思われます。
 動物園がレクリエーションの施設から自然保護教育、更にそれらの調査、研究を行なう施設へと変われる時代を迎えていることは事実です。
 当園でも15年の歳月をかけることにより、より広く多くの人々に自然保護を浸透させることができることを確信しています。
(海野隆至)

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