でっきぶらし(News Paper)

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120号(1997年11月)3ページ

シロサイ 後肢治療中

 当園には、シロサイが2頭飼育されています。
 彼らは開園20周年記念動物として白浜アドベンチャーワールドよりオス1頭メス1頭計2頭一緒に来園しました。
 来園してから大した病気もせず過ごしてきたのですが、12月12日頃よりメスの「サイ子」が左後肢を跛行するようになりました。
 最初は、捻挫でもしたのかと思い、消炎剤の投与を始めました。ところが、2日後蹄の上あたりから膿が出てきてしまったのです。
 そこで、直接患部の消毒を行なうことにしました。
 ご存知のように、サイには立派な角が2本あります。そして目も悪いので、不安になれば突進してくるおそれがあります。
 そこで、担当者と獣医の共同作戦開始です。注射を打つにも、固い皮膚、頚部あたりしか柔らかそうな皮膚はありません。担当者に餌をやってもらい、身体をブラシでこすりながら、気が散っている間に注射したり、患部の治療をしなければなりません。声をかけ、今どこにいるかを教えながら治療を行ないました。そうした治療を繰り返した結果、少しずつ回復に向かって来ています。

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