でっきぶらし(News Paper)

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114号(1996年11月)11ページ

実習を終えて

静岡大学教育学部 鈴木一平
 私は実家が清水ということもあって、日本平動物園には幼稚園の頃から来ていた思い出がありました。檻の外から眺めるだけであったので、今回のこの実習はもしかしたら中から見れるのではないかと少なからず期待を抱いて実習に入りました。
 実際には自分が予想していたとおりに、一日目からゴリラの檻の中に入ったり、手術を見学したりして、興奮させられっぱなしのものでした。
 その反面、今までのように、楽しく見るだけの動物園から、清掃や雑用などの面が限りなくある動物園の裏を体験して少しショックを受けました。毎日毎日同じようなことを繰り返して行なう、檻の中の清掃や餌やりなどなど本当に動物のことが好きでなければ続かないものであると実感しました。
 しかし、ここで気づいたことなのですが、動物園で働いている方たちは、動物の視点で物事を見ているような気がするのです。私はまだ人間の視点で見ていたので、清掃もめんどうに思えたり、疲れたりしていたのですが、動物を主体に考えたなら、そんな考えは出てこないと思います。その点で私は動物園の人にはなれませんでした。そのまま実習が終って残念でしたが、機会があれば動物園の職にも就いてみたいし、真の動物園の人を目指したいと思いました。
 最後になりますが、1週間本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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