でっきぶらし(News Paper)

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47号(1985年10月)12ページ

動物園こぼればなし◎池の鳥の受難

 野生化したネコが、池のコサギ・ゴイサギを殺すことが度々あり、その対策に手をやいている最中、タヌキまでが出没。モモイロペリカンのメスが殺されたのに次いで、コクチョウまでもが襲われました。
 畜犬センターより捕獲箱を借りて使用したものの、中には入らず周囲に足跡が残るだけでした。たまに入ったと思えば、それはゴイサギという有様。餌をコアジから肉類に切り換えれば、それだけを盗られる始末です。
 残ったモモイロペリカンのオスは、ショックが尾を引いたようで、カモ達に八つ当りをするかのように翼をバタバタさせて追い回したり、口を大きく開けて威嚇したりする行動が目立ちました。最近に至り、ようやく落ち着きを取り戻し、何とか手から好物のエサ、アジを食べるようになっています。
 コクチョウも、元来非常に縄張り意識の強い鳥。その攻撃的な態度が災いして、返り討ちにあったのではないでしょうか。何にしても、以前の活気を早く取り戻したいものです。
(飼育課員 秋元錠一)

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