でっきぶらし(News Paper)

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277号(2024年04月)5ページ

アヒル舎の現在

 こんにちは。ふれあい動物園でアヒル舎を担当している高田です。よろしくお願いします。今回は私が担当しているアヒル舎のことをお話させて下さい。アヒル舎の担当になって4年目になりますが、はじめアヒル舎はアヒルのけやき(オス)、ゆず(メス)、ガチョウのガブ(オス)、チップ(メス)、ロコ(メス)、ウコッケイのジュン(オス)がいました。しかし残念ながら昨年、アヒルのゆずとガチョウのロコは亡くなりました。

 アヒル舎の飼育羽数が減るとだいぶ寂しくなりますが、特にアヒルのけやきは、ゆずが亡くなってから寂しそうにしていました。なぜなら、アヒルはつがいになると生涯別れることはないと言われているからです。今後のけやきについては、ふれあい動物園内の職員達で話し合いをし、アヒルとガチョウを同じ寝室にしてみたらと意見がまとまりました。実際に始めてみると、はじめは3羽でおとなしく過ごしていましたが、次第にけやきがガブを攻撃するようになりました(なぜかチップには手を出しません)。攻撃は次第にエスカレートしたため、プールがある展示場に出す時は3羽一緒に出していましたが、寝室は別々にして飼育していました。はじめのうち、けやきはガブを攻撃せず、それぞれのんびり過ごしていましたが、2か月経過するといきなりけやきがガブを展示場でも攻撃し始めました。そこで、アヒルとガチョウの展示場に出す時間を午前と午後に分けるようになりました。午後はアヒルのけやきを展示場に出しますが、なぜか展示場のプールには目もくれず、ガチョウの寝室のそばにずっといました。1か月が経過してまたアヒルとガチョウ達の同居を始めてみようと思い、お昼にプールでの短時間同居を開始しましたが、けやきを展示場に放した途端、ガブを追いかけ始めました。短時間の同居も上手くいきませんでした。結局、何が原因でそうなってしまうのかは職員達でもよく分かりませんでした。

 現在もアヒルとガチョウでそれぞれ時間を分けて展示しています。「アヒルがプールに一人ぼっちでいてかわいそう」という来園者の方の声がよく聞こえてきますが(厳密には1羽ぼっちですが…)、今後も同居のために試行錯誤はしていきますので、今はアヒルのけやきが1羽でプールにいても温かく見守って下さい。よろしくお願いします。

高田 正樹

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