でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 99号の11ページへ99号の13ページへ »

99号(1994年05月)12ページ

実習を終えて 日本動物植物専門学院仙台校アニマルケアー科 筒井宏

日本平動物園で実習がしたいと思い、願い叶って実際に飼育係の仕事を体験する事ができました。二週間という期間の中で自分なりに楽しめたと思います。
クマの飼育がしたいとお願いして二週間クマと顔を合わせていたら、実習前よりも更にクマが好きになりました。クマ達が自分のことを好きになったかどうかは、全く解りませんが、この事が一番良かった事です。
シロクマはすごく許な感じが強く、よく驚かされてビックリしていました。シロクマも知らない奴が来たのでビックリしていたのかもしれません。シロクマのオスの餌は、馬肉5kg、鶏肉1.4kg、鶏頭適量、ソーセージ2/3本、パン1斤、リンゴ2個とバケツの底にペレットを容器7分目位入れて完成。クマ達の中で一番たくさん食べていました。
ニホンクマとナマケグマの食べ方の違いを目の前にしてじっくり見る事ができました。ニホングマは、慌てる様子もなくゆっくり落ちついて食べている感じでした。人間に近い食べ方だと思います。
ナマケグマは、掃除機のようにスパスパと吸い込んでしまい、ちゃんとかんでない感じです。気管や内臓が駄目にならないかと思うくらいの食べ方です。でもその為にナマケグマの餌は、他のクマ達の餌より細かく切ってあげるというような、飼育係の気づかいがあり、大丈夫なのだと思います。自分は、ナマケグマが一番可愛く感じました。外に出してお客様が見るにしても、落ち着きがなく、たまに後肢で立ちあがって何かをうったえているようで、なかなか自分を見せるのがうまいと思いました。
色々な体験をさせて頂いたのですが、今パッと頭に浮かんでくるのは、このくらいです。でも二週間でやった事は、自分の身体全体が覚えていて、一生忘れる事の出来ない良い思い出となる事でしょう。自分の担当をして下さった方々、本当にありがとうございました。なんとかこれから先頑張れそうな気がします。

« 99号の11ページへ99号の13ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ