でっきぶらし(News Paper)

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101号(1994年09月)1ページ

オオアリクイ出産

  10月12日朝、オオアリクイの六頭目の出産が見られ、現在順調に成育しています。当園では、1981年11月よりオオアリクイを飼育し始めました。当初、オスはまだ4kgの子供で、メスの背中にのって移動したりして、まるで親子のように見えました。  
 そのオスも順調に大きくなり、来園して7年4ヶ月目に初めて父親になることができました。
 が、その子は頭部打撲で残念ながら死亡してしまいました。
 そこで担当者は、寝室の壁にゴムを張り、次回の出産に備えました。そして7ヶ月に二回目の出産が見られ、無事に成育し、名前も「ムチャチャ」と名付けられました。そして、1年半後に「ボニート」(昨年11月に王子動物園にブリーディングローンで貸し出し)が生まれました。
 現在、オオアリクイは全国で8園14頭飼育されており、これまでの繁殖は横浜市野毛山動物園の一例の他は、当園で見られたものです。
 今回生まれた子はメスでしたから、この子も将来母親になってくれたらと思うと夢は大きくふくらんでゆきます。さあ、一度このかわいい子の姿を見に来て下さい。名前はリンド(スペイン語で「かわいい」の意)です。

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