125号(1998年09月)8ページ
動物病院だより☆ポンの初体験
ポニーのポンは1987年に来園しましたから今年で11年目になります。そのポンが10月のある暖かい日に、来園以来初めてシャンプーすることになりました。
そのきっかけは、ポニーの担当者はロバも担当しているのですが、ロバの方は一時期脱毛などが見られたため、時々シャンプーしています。しかしポニーの方は現在2頭いるのですが、一度もシャンプーをしたことがありません。そこで担当者の方から「結構体から出る脂で毛が汚れてしまっているから、一度洗ってくれ。」という提案がありました。そこで、天気がよく暖かい日に一度シャンプーをしようということになりました。
まず、頭絡という、犬の首輪のようなものをつけ、それに引き縄をつけました。ここまではいつもの散歩の手順なのですが、今日は獣医もいるし、「なんかおかしい?」と思っている様子でした。そして引き縄を柱に固定しました。
そしていよいよシャンプーの開始です。人肌のお湯をかけて、毛を湿らせて、シャンプーをつけて洗い始めるのですが、これが脂が固まっていてなかなかほぐれません。これを丁寧に洗っていきましたが、ポンの方はあまり気持ちが良くないようです。お風呂で良い気分というようなことはなく、体をごしごし嫌なことをされているとしか感じてないようでしたが、なんとか終了しました。
すっかり今はサラサラヘアーになっていて、シャンプーしたときのことはすっかり忘れて、愛嬌を振りまいてくれています。
ロバのメスも最初はシャンプーをいやがりましたが、気持ち良いことをしてくれるのが解ったのか、今ではおとなしくシャンプーをさせてくれます。ポンも早くお風呂好きになってほしいものです。
(金澤裕司)