でっきぶらし(News Paper)

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114号(1996年11月)4ページ

動物を知る(?V)捕獲

 動物を力任せに捕らえようとして、思いきり抵抗されたことがあるでしょうか。それがたとえネコ1匹、イヌ1匹であれ、あると答えられる方なら、彼らの底力の凄さを思い知っているであろうかと察します。
 たかだか4、5kgの体重しかないからと侮って捕らえようとして跳ね返される力、自分の体が浮いてしまうかと思うほどです。言い換えれば、己の力の無さを情けないぐらいに噛みしめてしまいます。
 私達成人の男性の平均体重は60kg前後と唐ワえてよいでしょう。哺乳類全体と比べれば、かなり大型の部類に入ります。でも、何故だかパワーには欠けています。
 それは、恐らく2足歩行、知的動物として進化したことと関係あるのでしょうが、そっちへ話をもってゆけば横道にそれてしまいます。それに、説明できるだけの知識もありません。
 わかって頂きたいのは、特にサルあたりを捕まえるとき、己の力の乏しさと彼らの底力の凄さを肌身をもって実感させられることです。
 

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