でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 103号の3ページへ103号の5ページへ »

103号(1995年01月)4ページ

阪神大震災おこる

 1月17日早朝、阪神地区に大きな地震がおきました。
 第一報をテレビで見た時には、このように大きな地震だったとは感じず、次々にテレビに映し出される映像を見て、これはただごとではないと思いました。
 高速道路が倒れ、家々がつぶれ、あちらこちらから火災がおきている。自然のおそろしさを痛感しました。 
 阪神地区にもたくさんの動物園や水族館があり、各々の園館の被害状況がFAXで徐々に伝えられてきました。神戸にある王子動物園では、獣舎そのものの被害は少なかったものの、水が出ない、電気が通じない状況で、暖房や飲み水、あるいはプールの水が不足、そして餌の搬入ができず困っているとのことでした。
 そこで、まずはコアラの移動が考えられましたが、鹿児島の平川動物公園よりユーカリが空輸され、なんとかそのまま飼育できるようになったそうです。
 その他の餌については、京都市動物園が中心となって輸送を行ない、なんとか急場をしのいだそうです。
 須磨海浜水族園では、水槽のガラスが割れたり、水がなくなってしまったりと大打撃を受けたそうです。それとともに、電気が通じない為プールの水を循環させることができず、さらに被害はひどくなってしまったそうです。この水族館でも餌の不足からラッコの移動を考えたそうですが、こちらもなんとかそのままの状態で飼育できるようになったそうです。
 その他宝塚動物園では、爬虫類館が壊れ、ゾウガメなどが名古屋東山動物園に移動したとか。なんとか一日も早い復興を願いたいものです。

« 103号の3ページへ103号の5ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ