でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 150号の5ページへ150号の7ページへ »

150号(2002年11月)6ページ

バーバリーシープ雑感   飼育課  池ヶ谷正志

私の担当動物であるバーバリーシープは、一日に二回の給餌があります。朝には、ニンジン、サツマイモペレットにフスマなどを混ぜた濃厚飼料を、午後には、乾草を与えています。

 朝の餌を食べている姿は、時間が早くお客さんが見ることはができません。が、午後はしっかり見ることができます。
 以前、乾草はメインの観客通路より外れたところで、しかも遅い時間に与えていたので見ているお客さんはまれでした。しかし、前担当者よりメインの通路から見やすいところで、かつ午後の早い時間帯に与えることにしました。これが大好評、立ち止まってみるお客様が沢山増えてくるようになったのです。

 ところが、間近で見られると言うことは、その動物の体臭を否応なしに嗅いでしまうわけで、その反応は様々です。子供は見ていたいのに、親が臭いに負けて無理矢理子供の手を引っ張って立ち去るケース、逆に親が興味を持ち子供が離れて行きたがるケースがあったりもします。
 もっとも後者の場合は、親が目線を変えて角が大きいことなど体の特窒?子供に語りかけたりすると、立ち止まるケースがままあります。

 動物の体臭は、健康状態を知る上での目安の一つともなりえます。健康時の体臭はいい匂いがするものです。好きな動物の体臭なら、尚更で、私の場合はバイソン、ウマの仲間なら思わず鼻一杯に吸い込みたくなるぐらいです。少し変でしょうか?。
 それはさておき、餌を食べると当然出るものが出てきますが、バーバリーシープが糞をするところを見てもあまり嫌がる人はいません。あまりウンコらしくないからでしょう。

 それというのも、ちょうど甘納豆がお尻の穴からポロポロとこぼれてくる感じなのです。中には、キャーキャーいいながらお互いを呼び寄せて、ウンコをしているところを見入るお客様いるくらいです。
 動物園へ来られたなら、数?午後の時間には、バーバリーシープの所へ来て、食べているシーンだけでなく、ウンコをしているシーンも体臭も思う存分感じつつ味わってみて下さい。

« 150号の5ページへ150号の7ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ