でっきぶらし(News Paper)

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162号(2004年11月)2ページ

クモザルが   逃走?

毎年この時期になると 園内の真ん中にある水禽 池が気がかりでなりませ ん。 と言うのもこの池 にはモモイロペリカンの 夫婦、カナダガン、数種 類のカモ達と浮島の住人 ジェフロイクモザルの一 家が暮らしています。大寒を迎え公園などの水辺が凍る頃、動物園周辺は市街地より2〜3度気温が低下します。
「今朝は冷えたな・・水道が凍って掃除が出来ないよ・・」こんな会話が園内で聞かれるときは、水禽池の担当、クモザル飼育担当、そして我々獣医もいち早く池に向かってしまいます。それというのも池に氷が厚く張ってしまうと浮島のクモザルが厚く張った氷上を伝わり島の外に逃げ出してしまうかも知れないから です。以前 クモザルで はありませ んが氷上を 利用し逃走 した動物が いたため尚 更心配です。
浮島の周 りに氷が張 り詰めた朝 はクモザル の担当者が 手こぎの小 舟でいち早 く氷を割り ながら島を 一周します。ただ救いな ことは彼等達は泳ぎがあまり上手ではないことです。

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