でっきぶらし(News Paper)

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162号(2004年11月)6ページ

動物園実習だより  学芸員実習を終えて

帝京科学大学 大貫 真由子
私は学芸員実習として10日間、管理課で実習をさせていただきました。イベントの看板やナイトZOOガイドのパンフレットの順路をデザインから考えて作成、ボランティアの活動への参加、イベントの手伝いなど期待以上のことを体験することができました。看板やパンフレット作りでは、どうしたら見やすくなるか、目を引いてもらえるかなど、考えながら作っていくのがとても楽しかったです。自分が作ったものをみんなが見ると思うと、より力が入りました。ボランティアの話し合いや活動に参加してみて、動物園ではボランティアがガイドツアーやイベントなど、様々なところで自主的に活動していることを知り驚きました。市民WGという珍しい取り組みの会合に参加することができたことも、とても勉強になりました。イベントの手伝いでは、やるごとに余裕がでてきて来園者の声や反応を直接聞くことができ、とても楽しかったです。「ゾウのウンチでハガキを作ろう」というイベントの下準備もやらせていただきました。どんどん繊維だけになっていくウンチを見て、ゾウの消化率の悪さがよくわかりました。
ゾウのダンボとシャンティーの行動観察もさせていただきました。過去の飼育日誌で「ダンボの反抗」という記事を読み、ダンボの行動や飼育員さんとの関係に興味を持ったことがきっかけでした。ゾウの調教の時には運動場に一緒に入り、間近でその様子を見させていただきました。ゾウを目の前にして体に触れた時はとても感動しました。思ってもみない夢のような体験をさせていただき本当にうれしかったです。また、ダンボについてのお話や海外での体験談など興味深く貴重なお話も聞かせていただくことができました。キツネザルの手術に立ち会うこともできました。最終日には、念願の猛獣舎の裏側に入らせていただくこともできました。トラの顔を間近で見たときの大きさには本当に驚き、迫力を感じました。
10日間の実習を通して、たくさんの人や動物と触れ合うことができました。また、今まで知らなかった動物園の一面も知ることができました。毎日が心に残ることばかりで、日本平動物園に実習に来て本当に良かったです。今回経験したことをこれから生かしていきたいです。様々な貴重な体験をさせていただきとても感謝しています。本当にありがとうございました。

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