でっきぶらし(News Paper)

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165号(2005年05月)1ページ

ベビーラッシュと担当者の想い

今年も例年のように動物園ではベビーラッシュに湧いています。前回号に続き、元気に生まれてきた子供達を紹介します。

5月にはヤギの赤ちゃんが誕生(愛称∴チャイ)6月に入ると、リスザルが3頭続けて生まれました。

早速子供達の愛称募集をしたところ多数の応募を頂き有り難うございます。

赤ちゃんの愛称選定に担当者は嬉しい悲鳴を上げています。昨年も3頭のリスザルが生まれましたが、全てオス個体でした。

リスザル舎の飼育可能頭数は20頭が限度、尚且つ繁殖を惹起するためにはオスとメスの割合は6対4位が理想のため、昨年生まれの3頭はやがて他園に搬出しなければなりません。

そこで、今年生まれた3頭が是非ともメスであることを担当者は祈りながら応募者の中から名前を決めていることでしょう。

6月19日にはカリフォルニアアシカの赤ちゃんが誕生しました(オス・愛称∴アンディ)。
母親のミディは子育てのベテラン、生まれて数日後には水泳訓練を始め、担当者を冷や冷やさせる場面もありました。

そして6月29日にはマレーバクのミライ(母親)にも待望の赤ちゃん(メス)が誕生しました。
マレーバクの繁殖は全国的にもとても少なく大変貴重な赤ちゃんとなりました。

今はまだうす茶色の身体に白い斑点が全体にあり、イノシシの子供(ウリ坊)にそっくりです。
やがて成長するにつれて、斑点が消え、白と黒のコントラストを持つ美しい体色に変化していきます。
この頃が一段と可愛らしく、やんちゃブリが目を引くことでしょう。

母親のミライは出産間近に体調を崩し、毎日治療を受けていましたが、注射薬がお腹の子供に悪い影響を及ぼしはしないかと、担当者も気がかりでなりませんでした。

担当者の一心一体の手厚い看病は続き祈るような日々、その想いが通じたのか29日正午過ぎ無事出産、授乳も順調、子供は日に日にしっかりした足取りになってきました。
お陰様で母親の体調もかなり快復し、担当者も少し胸をなでおろしています。

赤ちゃんの一般公開は、早ければ8月初旬頃を予定しています。それと同時に愛称の一般公募も行います。
小型サル舎ではリスザルに続き7月17日にコモンマーモセットの赤ちゃんが誕生しました。担当者は益々忙しくなりそうです。

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