でっきぶらし(News Paper)

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166号(2005年07月)8ページ

病院だより  ドキドキのインドクジャク

園内を歩いていると、よく「クジャクはどこにいますか?」と聞かれることがあります。クジャクはとても人気者なので、昔から園内で放し飼いをして来園者の方に触れ合っていただいてきました。しかし、好奇心旺盛なクジャクが園外に出てしまい、動物園沿いにあるパークウェイから「クジャクがいるよ!」と連絡が来て、慌てて連れ戻しに行ったこともありました。

今年も放し飼いはしていましたが、内気なメスは園路に出ず、勝気なオスは来園者に跳び蹴りしてあえなく御用(自宅謹慎)となり、お散歩がなかなか見られずじまいでした。が、この夏、やっと3羽のクジャクが園内の各所に出ていくようになり、皆さんのご期待に添えるようになった・・・と担当者一同は思っています。
 
さて、オスはなわばりが決まっています。最近一番活動的なのは、飾り羽根が見事なオスの1羽。フラミンゴ舎の後ろからワラビー舎の横あたりが出没ポイントです。園内の何カ所かを餌場としているので、いつどこで見られるかは気分次第?!

最近では、一時強いオスがいたときには行けなかった園内の上の方まで、なわばりを拡大中です。内気なメスも、このところ子供動物園のあたりまで出てくるようになりました。オスとメスの両方が見られたら、是非羽根の違いを比べてみてくださいね。

ところで、クジャクには脚の指の上後方に蹴爪(けづめ)というのがあります。オス同士は繁殖期にこの蹴爪を武器としてなわばり争いをします。元気いっぱいなオスが万が一来園者にケガをさせないように、今園内散歩中の個体にはすべて飼育係お手製のカバー(名付けて、けづめまもるくん)を取り付けました。

ただし、クジャクたちは「触りたい!」と人に追いかけられるとびっくりして逃げまどい、身の危険を感じると逆襲の跳び蹴りをくらわすことがありますのでご用心を!ワクワクする気持ちを胸に、どうぞゆっくりと少し距離を保ってご覧になるのがオススメです。  (野村 愛)

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