でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

169号の2ページへ »

169号(2006年04月)1ページ

きびしい寒さとの戦い

昨年暮れから全国的にきびしい寒波に晒され、雪の降らない静岡でもきびしい寒さと乾燥のため、日中もあまり気温が上昇しない低温な日々が続きました。

このように例年にない寒さのため、蹄を有する動物達は蹄の乾燥が著しく亀裂が入り跛行をしたり、長い尾を持つリスザル達は尾の先端部が凍傷にかかり出血、キリンや寒さに弱いヒョウ、シチメンチョウ、オオアリクイなども体調を崩してしまいました。来園者の皆様にはご迷惑をお掛けしております。しかし、飼育員の懸命な看護と獣医師との連携で少しずつ快復しております。

ちょっとユニークなお話ですが、例年この寒い時期になると必ずと言っていいほど風邪をひいてしまうチンパンジーたちですが、飼育員の提案で風邪予防に白ネギが効果があるのでは?。確かに一説によるとネギは粘膜の抵抗力を強くするという説があります。ともかく嗜好性も皆無でしたが、試験的に白ネギを給餌してみると不思議なことに彼らは美味しいのかパクパク。それからというもの類人猿舎では鼻水や咳する個体がありません。

こんな寒さの中でも、日溜まりを見つけ寄り添いながら仲睦ましく過ごしている動物達もおり、天候の良い日には普段余り見られない心温まる光景も必見です。

169号の2ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ