でっきぶらし(News Paper)

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176号(2007年06月)1ページ

【新しい命にぎわう】

この春、次々と新しい命が誕生しています。
4月初めに、絶滅危惧種でもあるツクシガモ(筑紫鴨)の巣箱に9個の卵を見つけました。

いくつかはアオダイショウに捕食されたり、ほかの鳥に割られたりして数を減らしてしまいましたが、担当者が親に育てさせてあげたいと自然孵化を試みた結果、3羽のヒナが無事かえり、今はフライングケージで元気に走り回っています。

ちなみに、昨年人工的に孵化させる方法により5羽のヒナがかえりましたが、1歳になる今年、元気に浜松市動物園に出園しました。新天地でもたくさんのヒナがかえることを期待しています。

下の池では、カナダガンのヒナ5羽が自然孵化しましたが、カラスに常に狙われていたため、襲われる前に病院に収容し飼育しています。また、その10日後には違うペアが抱いていた卵もカラスに食べられてしまう前に取り上げ、病院の孵卵器で人工孵化させました。

無事に孵化した全身が深緑〜薄茶緑色のヒナたちは、元気に成長しています。また、大変人懐っこいため、餌を催促してすぐに近寄ってきます。

4月4日、シシオザルのパセリ(6歳)が初めての出産をしました。ところが、これまで12頭も出産している育児経験豊富な祖母のチュリナが子供を抱いてしまい放さないため、一旦捕獲し子供を取り上げて、パセリの元に戻しました。

チュリナが再び子供を取り上げてしまわないかとヒヤヒヤものでしたが、今はしっかりとパセリが子供を抱いて落ち着いています。
公募により、この子の名前は「ハッピー」と決まりました。たくさんの家族に囲まれて幸せな生活を送ってくれることでしょう。

また、小型サル舎では、コモンマーモセット1頭、シロガオマーモセット2頭、エリマキキツネザル2頭、ワタボウシパンシェ1頭が生まれています。さらに、子供動物園でヤギの赤ちゃん(メス)も1頭生まれています。名前は公募で「小春(コハル)」に決まりました

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