でっきぶらし(News Paper)

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191号(2009年12月)1ページ

開園四十周年の節目の年に

10月10日から11月8日まで秋の動物園まつりが開催されました。
期間中にはいろいろなイベントが開催されましたが、皆さんは秋の動物園まつりのポスターの図案がなんだったかご存知でしたか?

そうです、フラミンゴです。「ふらっと見ンにGO!!!」と銘打って、日本平動物園にいる二十数羽のフラミンゴのうちの1羽だけいるコフラミンゴを探してみようという紹介でした。
みなさんはコフラミンゴが見つけられましたか?

日本平動物園開園40周年記念のこの年に、フラミンゴたちにはおめでたいことがおこりましたが、それについては後ほどの担当飼育員の記事で・・・。

さて、11月3日にゾウの体重測定が行われました。これは計量記念日にちなんで毎年行われているもので、ゾウ舎の運動場に大きな体重計を運び込んで量ります。飼育員の号令一下、2頭のゾウは順番に体重計にのります。日ごろのトレーニングのたまものです。

計量の結果は?ダンボが3,428キログラムで昨年より10キログラム減、シャンティが3,592キログラムで64キログラムの増でした。

やはりおっとりしているシャンティの方が、お姉さん肌で面倒見のいいダンボよりふとってしまうようです。体重当てクイズは残念ながらズバリ賞の人はいませんでしたが、ニアピン賞として10人の方に記念品が贈られました。

そして11月16日にはマサイキリンのリキが熊本市動植物園へ旅立ちました。

キリンのリキは昨年の7月12日にお父さんのトッポとお母さんのリンの間に生まれました。お母さんのリンが出産後リキにおっぱいをあげようとしなかったため人工保育となりましたが、飼育員の努力の甲斐あって無事すくすく成長しました。

それから1年4カ月。生れた時は頭までの高さ約187cmだったのが、いまでは3mを超えるまでになりました。

お母さんキリンのリンは平成11年に熊本市動植物園で生まれ、平成13年に日本平へ来園したのです。今度はリキがお母さんの生まれ故郷に旅立つ番です。

熊本市動植物園には三頭のマサイキリンがいますが、そのうち2007年生まれのコハルちゃんがリキのお嫁さん候補です。

11月7日にはリキのお別れ会が開かれ、キリン舎の前にはリキにお別れの言葉を書いてもらうコーナーが設けられました。大勢の皆さんからリキへのお別れの言葉が寄せられました。

輸送日の2日前、キリン舎にリキのための大きな輸送箱が運び込まれ、リキの寝室の出入り口をふさぐようにすえつけられました。

輸送日当日、担当飼育員がシイの葉でリキを箱の中に誘おうとしますが、大勢の人たちが見守っているという雰囲気のなかでリキも緊張したのでしょう、なかなか入ろうとはしません。そこで寝室のなかにあるゲートを使ってリキを箱のなかに追いこみます。そしてリキの入った箱はクレーン車で吊り上げられ、トラックの荷台に乗せられました。

人工保育で育てられ、よく慣れているリキは始終落ち着いていて、輸送中も餌をもぐもぐ食べていたそうで、輸送業者さんによれば輸送中こんなに落ち着いているキリンは初めてだったそうです。

輸送車は高速道路で大阪の泉大津に、そこからフェリーに乗って九州は新門司の港まで船の旅です。そして再び陸路で熊本市動植物園に無事到着しました。移動距離1,258?、23時間の旅でした。

そして熊本市動植物園では11月21日にはリキの一般公開が行われました。

あたらしい動物園のキリンたちと早く仲良くなるといいですね。

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