191号(2009年12月)5ページ
スポットガイドだより
≪9月20日 フライングケージ≫
爽やかな秋晴れの日、9月の大連休シルバーウィーク中には当園にも大勢のお客さまが遊びに来てくれました。フライングケージ前でガイドの準備をしている時、それを見つけた子供たちが「何がはじまるのですか・・・?」と、興味深げで聞いてきます。
担当の松永飼育員から「うん、ここに住む動物たちのお話をしようと思うのだけど、一緒に聞いてくれるかな?」とやさしく答えると、子供たちはもちろんのこと、あっという間に、多くのお客さんたちが集いました。楽しいお話のはじまりです。
このフライングケージに住んでいる鳥たちの種類や特徴、また縄張り関係などについて丁寧に説明してくれました。そして、いつも与えているエサを参加者が直接取っていただき「鳥の種類によって、食べるものが異なるのですよ。」と教えてくれました。実際に触った人たちは、鼻に近づけて臭いを嗅いだり、ためしにつぶしてみようと強く握ってみたりと思い思いに確かめていました。さすがに舐めてみる方はひとりもいませんでした。笑
その後、クイズコーナーを催して、正解者には特製カンバッチなどをプレゼントして楽しそうでした。最後に、希望者の中から鳥たちにエサをあげるコーナーがあり、参加者が実際に与えたエサを鳥たちがクチバシを器用に使ってついばんでいる姿を見ると、皆さんとてもうれしそうでした。楽しいイベント大成功です。
≪10月18日 マサイキリン≫
動物のなかでいちばん背が高くて、いつも見上げてしまうキリンさん。去年の7月中旬に生まれた♂のリキをふくめて3頭が暮らしています。※11月中旬に、かわいいリキは熊本の動物園へお引っ越しいたしました。
今日も晴天、太陽の暖かい光をからだいっぱい浴びながらキリンさんもリラックスして気持ち良さそう。その放飼場前では、担当の佐野飼育員によるスポットガイドが始まりました。
一番前には、子供たちがすでに座ってお行儀よく待っていました。その後には家族の方や、カップルなど多くの参加者がいました。
当園へ最初にやって来たキリンはアメリカの動物園から2歳令の時にはるばる飛行機に乗ってきたお話などを紹介すると、皆さんはびっくり驚いていました。その大胆さからしてきっと想定外だったのでしょう。空を越えてくるなんて、本当に驚きですよね。
そして、今度は見本の頭骨を持ち上げながら、なにかニョキニョキと頭の方からのびているところを指さし、先が丸く突き出ている角のお話や、エサの食べ方、また、歯の数や、形などを説明し、実際に動かして反芻行為の時の横の動きなどをまじえて、わかりやすくお話してくれました。キリンの頭骨って近くで見てみるとけっこう大きいサイズで迫力があります。
こどもたちは、ちょっと怖くなかったのかなー。その後簡単なクイズを出題してくれました。内容は、寿命、体重、一日に食べるエサの量などです。ヒントなどもだしてもらって、皆さんいっせいに手を挙げて、我先にと勢いがあり、楽しそうでした。
正解者には素敵な景品がもらえて、思わずニコニコ顔、とっても嬉しそう。最後に、ガイドに参加していただいた皆さんを特別にキリンの寝室に案内しました。
天井が吹き抜けのように高く風通しの良い部屋、高く積み上げられたワラなどを見上げながら「なんてノッポな建物なのでしょう。」と感じたにちがいありません。
そして、その奥の放飼場から「エサくれるのかなー。」という思いで覗きこんでいるキリンたちの様子を見ると皆さん微笑んで喜んでいました。本日のイベントも大成功。来年もガイドするまで、皆さん首をながくして待っていてね。
ズースポット班 班長 青木光生