でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 133号の12ページへ133号の14ページへ »

133号(2000年01月)13ページ

ローランドゴリラ タイコの死

でっきぶらしの129号でお知らせしましたように、昨年7月にゴリラ繁殖検討会の計画にそって、当園で飼育されていたローランドゴリラのメスの「トト」が上野動物園にゆき、上野動物園で飼育されていた「タイコ」が当園にやってきました。

 来園当日、オス「ゴロン」は「タイコ」の姿にびっくり!部屋の境の扉に体当たり。そのせいで後足の裏を負傷してしまい、治療の毎日。タイコとの同居はなかなか実現しませんでした。

 昨年暮れ、今度はタイコが軟便類人猿は、精神的ストレスで軟便になることは間々あるので最初の内はさほど気にしていませんでした。

 1月に入り、整腸剤等の投薬を始めていたのですが、2月17日よりダウン。そこで注射器にミルクを入れ、チューブを付け与えたりもしました。2月20日からは点滴を開始。上野動物園と連絡を取りながらいろいろ物を口元に持っていき、何とか食べてくれないかと祈る気持ちでした。

 かろうじてスポーツドリンクを好んでくれ、脱水しないよう努めていました。

 2月24日に上野から2名の方に来ていただき一緒に治療に取り組んで頂いたりもしました。3月4日の夜呼吸困難に陥り、酸素吸入等行い、一時はもち直してくれたのですが、翌5日午後3時に再び呼吸困難に陥り、3時15分息をひきとりました。「タイちゃん」と呼ぶと返事をしてくれるようになってきていたのに…。

タイコさん ありがとう。安らかにお眠り下さい。

« 133号の12ページへ133号の14ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ