でっきぶらし(News Paper)

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201号(2011年08月)6ページ

スポットガイドだより

≪5月15日 フンボルトペンギン≫

 今回の主役は、フンボルトペンギン。
 過ごし易い天候の中、まずは飼育員によるペンギン達の説明が始まりました。その内容は、最近、かなり知られてきた【ペンギンは水の中を遊泳していても、その泳ぎ方・翼の動かし方は空中を飛ぶ鳥達と同じ】と言う事実を筆頭に、ペンギンならではの特殊な体の構造・習性、そして地球に十数種類いるペンギンの中で、一般の方々がよくイメージする氷の世界で生きているペンギンは、実はかなり少数派である事をお話しました。
 スポットガイドに参加された来園者の方々は、その説明を受けた後、今回のメインイベントである「ペンギンに魚のプレゼント」を楽しまれ、特に子ども達は大きな歓声を上げていました。
 ・・・さて、実はフンボルトペンギン、暫くの間ZOOスポットガイドはもちろん、園内展示そのものがお休みになります。その理由は、現在建設が終了・新規開館している猛獣館299・フライングメガドーム・は虫類館と同じ様に、フンボルトペンギンも新しい展示施設の建設が開始されるからです。皆さんが、この記事をご覧になられる頃、すでに新しいペンギン展示施設の工事が始まっている事でしょう。
 かなり長期間の展示休止になると思われますが、新施設が完成した暁には、ぜひまたペンギン達に会いにきて下さい。

≪6月19日 ボルネオオランウータン≫
 幸い、天気にも恵まれ、30名以上の来園参加者に足を止めていただき、盛況の中で行われました。担当者によるオランウータンの生態の詳しい説明や、更に自然界における、オランウータンの個体数の著しい激減現状が解説されました。また、当園で彼らに与えている餌の実物もご覧いただき、子供達を中心とした人の輪が出来ていました。
 子ども達と言えば・・・特に関心を惹かれている様子だったのが、ケージ越しとは言え、担当者が直接オランウータンの爪切りを行う様子で、担当者とオランウータンの間に信頼関係がしっかりと築かれている事に感心していたり、加えて自分達も保護者の方に爪を切ってもらう事に置き換えて、その事にも感心していました。
 当園で飼育されている動物達の中でも、より人間に近い存在であるオランウータン。その名前の意味は「森の人」。・・・彼らの姿をいつもより身近に見て、きっと彼らと自分の共通点を発見した子ども達も多かったのではないでしょうか?

ZOOスポットガイド班 長谷川 裕

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