でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 204号の2ページへ204号の4ページへ »

204号(2012年02月)3ページ

大切な仲間を守るためにできること

 皆さん、こんにちは!ふれあい班でポニーとロバを担当している樋口です。寒い日が続いていますが、風邪などひかれていませんか?冬はどうしても体調管理が難しくなりますので、充分に気をつけてくださいね。
 ところでポニーとロバは同じ馬の仲間ですが、みんな人間と同じようにそれぞれ個性があります。ここでポニー舎の仲間達を紹介したいと思います。まずはポニー、頭脳派で体は大きいですが一番気が小さいポエム、人懐っこくていたずらっ子のチェリー、大人しくて優しいポンの三頭です。そして、マイペースで食いしん坊のロバのゴン。
 一番年上のポンは1月26日で、28回目のお誕生日を迎えました!!馬の寿命はだいたい30歳前後といわれていますが、20歳を超えるともう長生きになります。馬でいう28歳は人間でいうと80歳近くなりますので、ポンは元気モリモリのおばあちゃんです。また長寿代表の動物として、2010年に動物園から表彰を受けています。日本平動物園の古株なので、多くの先輩達から愛されている大切な存在なのです。ポンを担当してまだ一年にも満たないのですが、今まで先輩達が一生懸命お世話をしてきたことが長寿に繋っていると思っています。
 毎日動物と接する中でできることは、住むところを綺麗に掃除すること、適切な量の食べ物を与えること、体や心のケアをすることなどです。その中でも最も重要だと思っているのは、毎日の観察を欠かさないこと!と、いつも綺麗な心の状態で動物と接すること!です。
 人間と同じように、動物達にも毎日同じ状態な日はありません。元気な日もあれば食欲がない日もあります。
 動物のちょっとした変化を見逃さないためにも、毎日観察をすることが重要なのです。観察を続けていくと前日と様子が違った場合、どこがどう違うのかすぐに気付くことができます。体調不良を起こし病気に繋がる場合もありますので、気がついた点で獣医さんと日々相談をしています。ポニー舎は、おじいちゃんとおばあちゃんばかりなので気がぬけません(汗)
 またポニーはとても頭が良いので、逆に人間側が観察される時もあります。人間側が考えていることが嫌でもすぐにばれてしまうのです。こちらが弱気になっていますと、大きい態度で接してきたり…。自分が不安になっているとポニー達も不安になってしまうので、混乱させないように気をつけています。いつも綺麗な心で接し続ければ、飼育員と動物達の心も繋がっていくと信じています。長い時間ポニー達と接していくと、言葉は通じませんが不思議と気持ちがわかってきます。何を考えているのか何をしてほしいのか、全てはわかりませんが何となく感じて理解しているつもりです。
 まだまだ飼育員として未熟者で学ぶことも多くありますが、これからも自分の大切な仲間達をしっかりお世話していきます!是非、日本平動物園に遊びに来てくださいね♪

飼育担当 樋口 未央

« 204号の2ページへ204号の4ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ