でっきぶらし(News Paper)

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205号(2012年04月)4ページ

≪実習だより≫

 9月1日から3日間、日本平動物園で実習をさせていただきました。実家から近く、幼稚園に入る前から家族と何度も行っていた日本平動物園は、わたしが動物好きになったきっかけといっても過言ではないくらいです!しかしここ数年は行く機会も減ってしまっていました。今回来てみたら、猛獣館やフライングメガドームのように新しい施設ができていてびっくりしましたが、昔と変わらない場所もありとても懐かしく感じました。
 実習中の3日間は見事に大型台風が的中…。ふれあい館の中にはお客さんはあまりいませんでしたが、その分自分がウサギやモルモットに思う存分癒してもらったり、なにより飼育員のみなさんとたくさんお話をすることができました。
 わたしは主にふれあい館にいる動物たちの小屋の掃除や、餌づくり、餌やり、ウサギの爪切り、動物教室のお手伝い等をさせてもらいました。空いている時間には園内を案内していただいたり、ふれあい館以外にいる動物の裏側を見せていただいたりと、お客さんとしては見られない場所にも行くことができました。ゾウの水浴びを見せていただいたときには、ゾウと飼育員の方との信頼関係やゾウの賢さにとても驚きました。
 動物教室の日は20人くらいの保育園児がやってきましたが、ちょうど雨もあがり、みんなポニーにのったりヤギにキャベツをあげたりヒヨコやウサギを抱っこしたりと、とても楽しんでいました。こういう場所を通じて、子どもたちが命の大切さを感じてくれればいいな、と思います。ウサギ小屋の掃除をしたときは、30ほどある小部屋を掃除して水や餌を取り替えるのは思っていたより大変で、本当ならお客さんが来るまでに終わらせなければならない作業なのに、かなりの時間がかかってしまいました。
 2日目にレッサーパンダの世話のお手伝いをさせてもらったのですが、始めは姉妹のシーとミウがどちらも同じ顔に見えてしまい、正直全く見分けがつきませんでした。そのことを飼育担当の市川さんに言うと、「全然違う顔だよ〜顔の白い部分をよくみてごらん」と言われたので、餌をあげたり掃除をしている間に寄ってきてくれたモコモコな2匹をしばらくじーっと見つめてみました。…本当に全然違う顔でした!あぁなるほど!となんだか嬉しくなりました。
 これまではお客としての目線でしか動物園を見ていませんでしたが、実習をさせていただいて、少しだけ飼育員の目線からも動物園を見られるようになったような気がします。今までは動物ばかりを見ていたのが、「この獣舎は動物のためにこんなところを工夫しているんだな」とか「こういう施設にすることでお客さんに動物のことをより知ってもらおうとしているのかな」なんてことを考えながら、動物以外の部分も見るようになりました。さらに新しくなる日本平動物園をもっとたくさんの人が見てくれたらいいな、と思います。
 短い間でしたが動物園の方々は本当に優しく親切にしてくださり、動物のこともたくさん教えてくださいました。大学に戻ってもここで学んだことを活かせればいいな、と思います。日本平動物園のみなさま、特にふれあい館のみなさま、3日間ありがとうございました。次に静岡に帰ったときには工事も終わっている頃でしょうか、絶対また日本平動物園に行こうと思います!!

岐阜大学応用生物科学部生産環境科学課程3年 山田 ひとみ

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