206号(2012年06月)2ページ
≪あらかると≫すごいぞバイソン
今回は私が担当しているアメリカバイソンについてとっておきの話?をしたいと思います。ちょっとでも興味がわいた方は少し話にお付き合い下さい。現在当園では、オスのマックにメスのモモとチェリー、この3頭のバイソンの飼育・展示をしております。バイソン達は朝8時すぎに寝室から運動場へと出ていき、夕方3時位に運動場から寝室へと戻ってきます。寝室は3頭それぞれ個室となっていまして、自分の部屋がちゃんと決まっています。そして部屋にはちょっと時間は早いですが、ちゃんと夕ごはんが用意されており、各々そこで夕ごはんとなります。夕ごはんのメニューは毎日同じですが、干し草、サツマイモ、ニンジン、人工飼料等となっています。
さて前置きはこのくらいにしまして、ハイここからが本題です。皆さんは寝室に入っているバイソン君達を見たことがおありでしょうか?とっておきと初めに言っておきましたが、そうなんです。距離が「ちかい!」のであります。目と鼻の先と言いましょうか、本当に触れるほど、まさに目の前でバイソン君達とご対面!であります。私が傍らでお客様の会話をこっそり聞いていますと、大半の方が口にするのは、「大き〜い」or「でっけー」、「ちかーい」or「ちけー」(時々頭に馬鹿とか超がついたりします)。こんな感じで一同にオドロキの感情を抱くようです。よくよく考えてみれば、これ程近い距離でアメリカバイソンを見る事が出来る動物園は、ひょっとすると日本でもここだけ?ではないでしょうか。言い換えれば日本一近くでアメリカバイソンを見れる場所、担当とすればまさに「日本一!」と自慢したくなるほどです。
クリッと大きくつぶらな目、モコモコとした質感の体毛、なんとも言えないニオイ等々・・・。この距離ならではの「展示」をどうぞ皆さんお楽しみ下さい。日本一近いポジションで皆様をお待ちしております。
ps.いくら近いとはいえ残念ながら全く馴れていませんので、くれぐれもお手を出さない様お願いいたします。
飼育担当 松永 亨