でっきぶらし(News Paper)

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238号(2017年10月)8ページ

スポットガイドだより 「★8月20日 ホッキョクグマ」

 8月20日に新ホッキョクグマ舎にてスポットガイドを行いました。現在ここでは、雄のロッシー(9歳)を単独で飼育しています。当園では、雌のバニラ(8歳)も飼育していますが、自然界では繁殖期以外、雄と雌は別々に生活しているので、ロッシーは春先の繁殖期を過ぎた5月に隣の猛獣館から新ホッキョクグマ舎に引っ越してきました。バニラと離れ離れになったロッシーですが、ホッキョクグマは大変鼻が良く、遠くのにおいまで確認することができます。そのため獣舎は別々ですが、ロッシーにとってバニラのにおいがする限り決してひとりではありません。私たちは近くに人がいなく、声もしなければ、誰もいないと考えてしまいますが・・・。

 現在ロッシーにあげているご飯は、1日1回夕方になります。サツマイモやニンジンなどの野菜は毎日与えています。その他、1週間のうちで魚の日と肉の日を交互にわけてあげています。魚の日は、ワラサ(5kg級)1尾と魚油、肉の日は、馬肉4kg、鶏むね肉2kg、牛脂500gなどをあげています。ホッキョクグマは、北極圏に生息していますが、夏場は主食であるアザラシではなく、植物の葉などを食べ、冬場は主食のアザラシを食べています。そのため動物園でも、夏場は野菜をメインに、冬場は脂類(魚、肉)をメインにあげるようにしています。その中でもロッシーの好物は、魚油と牛脂になります。見た瞬間、目つきが変わります!

 当日は、ロッシーにスイカを2個プレゼントしました。脚立を使って上からスイカを投げたのですが、スイカを投げる前からロッシーは、そわそわ。そしてスイカをプールに投げると(陸地に投げるとスイカ割りになってしまうので)プールにむかってダイブ!!そしてスイカを咥えて陸地にあがり、美味しそうに豪快に食べていました。私たちは、スイカの皮を残して食べますが、ロッシーはスイカの皮までペロリ!スイカのCMオファーがあったら、きっと大反響になるかも!と思っていると食べ終わってしまい・・何だかおねだりをしたい様子。

 これから、食欲の秋です。ロッシーにとって大好物の梨や柿の収穫時期になり、大好きな季節になります。そしておねだりが頻発する季節になりそうです。


(飼育係  中根 建宜)

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