でっきぶらし(News Paper)

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240号(2018年02月)4ページ

はじめまして、卯月小助です!

 今回は昨年6月22日に来園したオスのジャガー、小助について紹介したいと思います。
小助は大阪の天王寺動物園でオスのジャガオとメスのルースのもとに2016年の4月21日に双子の兄弟として生まれました。兄弟の名前は「卯月 佐助」といい、現在は愛媛県のとべ動物園で飼育されています。ちなみに名前の卯月は陰暦で4月をさす卯月を、小助と佐助はそれぞれ真田十勇士の登場人物である「穴山 小助」、「猿飛 佐助」からもらっています。小助の名前を初めて聞いたときは随分と渋くてかっこいい名前をもらったなぁと思いました。
 小助の性格はやんちゃでとても人懐っこいです。まだ年齢が1歳と8か月ほどということもあると思いますが、とにかく遊ぶのが大好きです。この遊び好きのところがなかなか困りもので、小助を運動場に出そうと寝室の扉を開けるとシュート(運動場に出るための通路のこと)までは出るのですがその通路の中で遊んでしまいます。こうなるとお客さんに小助を見せることができなくなってしまうのでなんとかしないといけません。そこで運動場に小助の大好きなお肉を置いて出てきてもらおうと考えました。実は小助、とにもかくにもお肉が大好き。この作戦なら間違いなく運動場に出てきてくれるだろうと踏んでいました。
 早速この作戦を実行すると予想通り、最初はシュートの中で遊んでいたのですが、運動場にお肉があると気づくとお肉めがけてダッシュ!あっという間に運動場に出てくれました。その日以降はお肉があるのがわかったようでシュートの中で遊ぶことも少なくなりました。ただお肉を置くだけでは小助もすぐに見つけて食べ終わってしまうので置く場所を少し工夫しました。なるべく小助が見つけられないように、木の上に置いたり草の陰にと運動場のいろいろな場所に隠したりしました。すると小助も運動場に出るとお肉を探し回るようになりました。ただ、流石というべきか小助は隠したお肉を次々と見つけ出し食べてしまいます。私も毎日隠す場所をかえたりと試行錯誤しています。お肉が見つからないようにすることが最近の楽しみでもあります。それで小助が少しでも楽しんでもらえれば飼育員としてすごくうれしいです!
 運動場に出ているときの小助は走り回ったり、お客さんの持っているものに興味津々です。最近は窓の掃除のときに使う水切りがお気に入りのようで、私が掃除で水を切る動きに合わせて小助が水切りを追いかけてきます。水切りに向かって猫パンチすることも。その姿はまるで家猫のようです(笑)。時々、観客通路の上のフェンス部分でうんちやおしっこをすることがあります。落ちてくることもあるので小助が頭上にいるときはご注意を!
 小助の話ばっかりになりましたが、先輩ジャガーのアラシも元気にしています。ぜひみなさん猛獣館299へ会いに来てください。
(片野 孝太郎)

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