241号(2018年04月)7ページ
スポットガイドだより ★2月4日 アムールトラ
2月4日(日)猛獣館2Fより13:30分にてスポットガイドを行いました。当日の主役はアムールトラ!助手の孝太郎君を引き連れA4のぺらぺらの世界地図を持ちながら、お客さまには丸い小さな赤いシールを配って生息地の予想を地図の上に貼ってもらい、その後に生息地の説明をさせてもらいました。
答えを言ってしまいますと極東ロシアの沿海地方又はアムール川及びウスリー川流域のみ生息。何処だ、そりゃあ~?ですよね。分かりやすく言うとロシアと中国の国境の海沿いに生息。北朝鮮の北方向(数百キロ先)と日本に近い場所に生息しています。北海道から九州に行くより北海道からアムールトラの住んでいる場所の方が距離的に近いです。実際アフリカ大陸が多いだろうと勝手に思い、「え~アフリカにいないの!?」となるはずが・・結果ピンポイントに当てた方はいなかったのですが、6割位ロシアの中央部に貼ってありました・・。皆さまお詳しいですね。ん!?インド洋のど真ん中に貼ってくれた青年と少年。お陰さまで少しばかりの突っ込みを入れさせてもらい、場が和んだ事に感謝!彼らは仕込み(サクラ)ではございませんのでご理解を。
その他に餌、寿命などの話をさせてもらいスポットガイド終了となりました。ここからは読者様にフジとナナの話をさせてもらいます。フジとナナは親子です。ナナが母親でフジが息子。毎朝ナナを放飼場に朝より~10:40分位まで出し収容します。ナナが放飼場に出ている時間が少し短い感じがしますがナナは19才のおばあちゃま。トラの19才は人間の歳で言うなら90才は超えているほどの高齢です。日本のアムールトラでは最高齢なのであまり長く放飼場に出すと疲れてしまうので早めに収容しています。普段寝室はお互いが顔を見る事が出来ないのですが休園日(月)だけ隣どおしの寝室で24時間過ごします。フジを横に移動した直後、お互い嬉しさでいっぱい!網越しに鼻を擦り合わせたり鼻息を鳴らしたりしています。特にナナが嬉しそうにフジを見ている姿は朝から嬉しい気持ちになります。この光景をみなさんにお見せできないのは残念なのですが、放飼場での元気なナナと迫力ある息子のフジの姿を是非とも見に来て下さいね!
(市川 雅一)