でっきぶらし(News Paper)

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243号(2018年08月)1ページ

キャンディのお別れ会、ひと足先にデビュー!

キャンディのお別れ会
 6月17日、オランウータンのキャンディのお別れ会がありました。キャンディは今年で40歳、2003年に京都市動物園からジュンのお嫁さん(繁殖相手)として来園しました。オランウータンはとても希少な動物で、繁殖を進めるため時々ペアの組み替えが行われます。キャンディも一度だけジュンとの子供を出産しましたが残念ながら亡くなってしまいました。最近では妊娠兆候がみられないため、千葉市動物公園へ移動して別のオスとペアになることが決まりました。お別れ会では、担当飼育員がキャンディと過ごした15年間の話をしたあと、ヨーグルトとバナナ、ミルクのプレゼントを行いました。当日は担当飼育員も驚くほど、たくさんのお客さんがに別れ会に参加して頂き、15年間でキャンディはたくさんの方に愛されてきたんだなと実感しました。これまで日本平動物園を支えてくれてありがとう!千葉市動物公園へ行っても元気で過ごしてね!

ひと足先にデビュー!
 6月15日は『オウム・インコデー』でした。この日は、皆さんにオウムとインコのことについて知ってもらうための日です。そこで、動物園ではインコ舎にいるオウムやインコたちが食事をしている様子を、飼育員のガイド付きで見てもらう「もぐもぐタイム」と、ふれあい動物園にやってきたルリコンゴウインコのヴィヴィによる「バードフライト」の2つのイベントを行いました。
 ヴィヴィは去年の10月にハリスホークのシオン、アフリカワシミミズクのイージーと一緒に那須どうぶつ王国からやってきました。この3羽については、でっきぶらし239号の記事でも紹介しましたが、3羽ともバードフライトパフォーマンスのためにやってきました。日本平動物園にやってきて半年以上が経った今でも、毎日欠かさずトレーニングを行っています。これまでに、春の動物園まつりやゴールデンウィークなどの特別イベントとして、「鳥さんの公開トレーニング」というイベントを行ってきましたが、まだまだ練習段階。途中でどこかへ行ってしまったり、突然たくさんのお客さんを前にしたことでびっくりして、飛ばなくなってしまったこともありました。それからも毎日トレーニングを行い、だんだんとお客さんにも慣れてきたようです。今回はオウム・インコにちなんだイベントですのでルリコンゴウインコのヴィヴィだけ、他の2羽よりも一足先にバードフライトデビューとなりました!
 当日のヴィヴィはやる気満々!!たくさんのお客さんがふれあい館の中でヴィヴィの出番を待つ中、動じることなく、いつも通り、元気よく飼育員の手に飛んできてくれました。ヴィヴィがすぐそばを飛んでいくので、お客さんも大喜び!中には驚いて泣いてしまう子供たちもいました。しかし、一生懸命にバイバイや握手など、日頃のトレーニングの成果を見せてくれるヴィヴィをみて可愛く思ったのか、喜んでくれたようで最後には満面の笑顔となり、私たちもホッとしました。
 今回はヴィヴィのみのお披露目でしたが、このでっきぶらしが読まれている頃には、ハリスホークのシオン、アフリカワシミミズクのイージーと一緒に3羽でバードフライトができているはずです!!これからもしっかりとトレーニングを重ね、皆さんの前でかっこよく飛ぶ姿を見てもらいたいと思います。

(大谷 舞)

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