243号(2018年08月)9ページ
スポットガイド キリン
6月17日(日)にキリンのスポットガイドを実施しました。普段もキリンの葉っぱのプレゼントやキリン舎のバックヤードツアーなど、キリンに触れ合えるイベントを実施していて、お客様からは大変好評をいただいておりますが、今回は可愛いキリンたちに頼らず、自分の話だけで参加者の皆様に楽しんでいただくことに挑戦してみました(でも、話だけというのはやっぱり自信がなかったので、キリンの骨格標本や長い舌のレプリカの力は借りることに)。私は動物の骨が好きなので、『キリンの首は長いけれど、キリンの首の骨の数は全部で7個あって、これは人間の首の骨の数と同じであり、キリンの場合は一つ一つの骨が大きい』というお話をしました(このあたりの話はキリン舎の壁に掲示してある私の力作の解説看板に詳しく書いてあります)。この日はオランウータンのキャンディのお別れ会というビッグイベントがあり、このスポットガイドはその直後に開催しましたので、キャンディのお別れ会の参加者がたくさん来てくれるのではと淡い期待を持って待っていました。せっかくお客様に来ていただいても、暑い日なたで聞いていただくのは申し訳ないので、日陰に骨たちを並べていたのですが、梅雨の真っただ中でもあり、特に雨上がりの日は日陰に入るとたくさんのキノコバエが発生するという悪条件の中でのガイド、参加していただいたお客様は10名ほど。しかし、そんなキノコバエが飛び交うのを耐え、最後まで私のガイドにお付き合いいただいたお客様がいてくださったことは、ただただ頭が下がる思いです。本当にありがとうございました。
※本イベントの一週間後、キリン「リオ(♂・3才)」が腸捻転により死亡しました。リオの冥福を祈るとともに、これまでリオを温かく見守ってくださった皆様に御礼申し上げます。
(山本幸介)