でっきぶらし(News Paper)

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247号(2019年04月)8ページ

スポットガイド ビジターセンター

 1月6日、2019年最初のスポットガイドを行いました。テーマは「ビジターセンターの骨格標本」です。今回は特に肉食動物と草食動物の頭骨の違いについて紹介しました。その後、特別にレッサーパンダの頭骨と左前肢の骨をご覧いただきました。レッサーパンダの頭骨は、肉食動物と草食動物どちらの特徴を持っているのか、1つひとつ確認しながら観察していただきました。また、レッサーパンダの前肢には、種子骨という骨があり、第6の指として物をつかむ動作を助けていると言われています。普段なかなか目にする機会がない部分とあって、お客様も興味深そうに写真を撮ってくださいました。ちなみに、今回ご覧いただいたレッサーパンダの骨格標本は、2001年に安佐動物公園から来園し、たくさんの子孫を残してくれた楢(ナラ)というメスのものです。立つレッサーパンダ風太の母親であり、昨年双子を出産したシーの母親でもあります。2012年に亡くなった後、一部が骨格標本として保管されています。動物は生きている間にたくさんの事を私たちに教えてくれますが、亡くなった後に標本として適切に保存されていれば、違った視点で(しかも半永久的に)様々なことを教えてくれます。スポットガイドをきっかけに、ホネの奥深い世界に興味をもっていただければうれしく思います。
(横山 卓志)

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