でっきぶらし(News Paper)

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250号(2019年10月)1ページ

カピバラがやってきました!

 7月上旬、日本平動物園に新たな仲間が加わりました!
4頭のカピバラが伊豆シャボテン動物公園からやってきました!名前はそれぞれ「なめこ」「ぶな」「ちゃんこ」「さくら」で、可愛らしい名前をしていますがみんな男の子です。来た当初はカピバラ舎が完成していなかったので、バックヤードで飼育をしていました。しかし新しい環境のせいか警戒心が強く、なかなか落ち着いている姿を見ることができませんでした。そこで飼育員が手でエサを与えたり、なでたり、声をかけたりして少しずつ新たな環境に慣れてもらおうと思いました。すると日が経つにつれ、カピバラらしいのんびりとして人懐っこい姿を見せてくれるようになりました。
 ようやくバックヤードに慣れてきた7月下旬、ふれあい動物園のカピバラ舎が完成したのでまたまたお引っ越しです。カピバラからしたら「やれやれ、またか・・・」という思いだったでしょう。なるべくストレスを与えないように2週間ほど前から引っ越しで使う輸送箱に慣れさせる訓練を始めました。最初は箱そのものに慣れてもらい、次は箱の中でエサを食べてもらい、最後は扉を閉めるところまでを目標に行いました。試行錯誤してどうにか扉を閉める段階まで到達することができました。その結果、引っ越し当日は暴れることもなく、無事カピバラ舎に引っ越しすることができました。
 新居に入ったカピバラは抜き足差し足で自分たちの新しいおうちを探検。しばらくすると安全ということが分かったのかじゃれあったり、プールで潜ったりと様々な姿を見せてくれました。実は日中ゴロゴロ、のんびりしている彼らですが朝や夕方は意外と活発に動き回ります。バックヤードでは潜れるほどのプールも走り回れる広さもなかったので、のびのび動ける場所に引っ越しできて心なしか表情も生き生きとしていました。
 秋の動物園まつりではカピバラへのエサやり体験も実施する予定です。ぜひカピバラたちに会いに来てください!

オオアリクイの名前が決定!

 先日、2月26日に生まれた雄のオオアリクイの子供の名前が決まりました。いくつかの候補の中から一般投票で選ばれたその名は「ブンバ」です。実はこの名前にはちゃんと意味があります。オオアリクイの生息地のひとつ、ブラジルで行われている「ボイ ブンバ(別名:ブンバ メウ ボイ)」という祭りの名前からとったらしく、現地の言葉では「牛祭り」という意味があります。そして「ブンバ」という言葉には「太鼓の音」「太鼓をたたく動作」という意味があり太鼓の音のように力強く、たくましく生き、そして祭りのように来園者を盛り上げてほしいという願いが込められています。
そんなブンバは飼育員の懸命な人工哺育のかいもあり、すくすくと大きく育っています。皆様もブンバが名前の通り立派なオオアリクイになれるよう温かく見守ってあげてください。

(藤森 圭太郎リカルド)

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