でっきぶらし(News Paper)

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255号(2020年08月)3ページ

ヒツジの毛刈り?

 今年からヤギ・ヒツジの担当になりました。担当が変わって忙しい中、最初にあるイベントがヒツジの毛刈りです。残念ながらコロナウイルスの影響で皆様に毛刈り体験をしてもらうことが出来なくなり、非常に残念でした。かわりに今年はYouTubeの「おうちDEどうぶつえん」にてヒツジの毛刈り動画を公開しました!結果はなんと・・・トラブルの連続で毛を刈ることが出来ませんでした(泣)。その後、果たしてヒツジたちは無事に毛を刈れたのでしょうか?安心してください、今年も無事に刈れましたよ。しかし今回はバリカンではなくハサミで毛を刈りました。そんな毛刈りについて今回お話していきます。

 まず、なぜヒツジの毛を刈らなくてはいけないのか?と思いますよね、ヒツジは犬や猫の様に毛が抜けません。そのままにしておくとヒツジの毛は伸び続け、夏でも防寒着を着ていることになります。そうすると体温調節が上手くできずに最悪死んでしまいます。だから夏前に毛を刈ります。ちなみにヒツジは毛を取るために品種改良した動物なのですが、改良する前は季節に応じて毛が抜けていたみたいです。

 実際に毛刈りをしていて私自身が感じたことは「毛の中の脂の多さ」です。この脂がとても厄介で、使っているハサミがすぐにベトベトになってしまい、そのたびに洗ったり拭いたりしなければなりませんでした。なぜここまで脂がすごいのか?そこにもちゃんと理由がありました。それは雨に濡れて体温を奪われることを防ぐためです。ヒツジは一度濡れてしまうとなかなか乾きません。そのため水が毛の内部に入り込むのを防ぐために脂が役立っています。そんなヒツジにとってのメリットですが、毛を刈る私たちからするととんでもないデメリットです(笑)。

 もう一つ大変なのは、ヒツジを押さえておくことです。当然ヒツジは毛を刈っている最中に動こうとします。だから押さえている人が必要なのですが、常に座っていて腰が痛くなるし、ヒツジもかなりの力があります。いろいろとお話をしましたが無事に毛を刈れたので担当者としてはホッとしています。来年は皆さんと一緒にヒツジの毛刈りが出来ることを楽しみにしています。現在モコモコしたヒツジを見る事は出来ませんが、毛を刈られた後のヒツジを見る事が出来るのも今のうちですので是非見に来てください。

(濁澤 匡貴)

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