でっきぶらし(News Paper)

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258号(2021年02月)5ページ

ベストパートナー?

 2020年4月からふれあい動物園に配属された新人飼育員の高田です。よろしくお願いします。私の担当はアヒル、ガチョウ、ウコッケイです。ふれあい動物園には他にもウマ、ポニー、ヤギ、ヒツジ、ウサギ、モルモット、カピバラ、インコなど数多くいて、担当以外の動物も飼育をすることになっているので毎日悪戦苦闘しながらお世話をしています。

 今回は、お世話をしている数多くの動物の中でルリコンゴウインコの「ヴィヴィ」を紹介します(担当の動物でなくてごめんなさい)。ヴィヴィは大型のインコで、とても賢い男の子です。ひまわりの種やインコ用のペレットを食べています。ふれあい館のバードフライトに出ていた青色・黄色の羽が色鮮やかな鳥と言えばわかる方も多いかと思います。

 バードフライトとは鳥を身近に感じてもらうために様々な鳥たちの飛ぶ姿をご覧いただきながら、飼育員が生態の解説を行うイベントです。ヴィヴィ以外にもハリスホーク(タカ)の「シオン」、アフリカワシミミズクの「イージー」が出演しています。今は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにバードフライトは中止していますが、いつでも再開できるように日々トレーニングを行っています。

 私もバードフライトを行うためにヴィヴィのトレーニングに参加することになりました。
トレーニングは大きく分けると、
① 鳥に顔を覚えてもらう。
② 鳥に話しかけながら餌をやり慣れてもらう。
③ 実際に鳥を飛ばす。の順番で行います。
しかしヴィヴィには大きな秘密がありました。それは男の人が大の苦手だったのです…!(女の人は大好きだそうです。私と一緒ですね!)

私は①のヴィヴィとの顔みせでは威嚇され(顔を真っ赤にしてキレていました)、②の餌やりの段階で話しかけても無視され、餌をあげる時に噛みつかれ手が傷だらけになりました(ペンチでつねられる感覚です)。③の飛ばす段階では、着地したあと私の手を容赦無く噛み続けていました(ふいを突かれるとすごく痛いです)。

 しかし先輩飼育員のアドバイスを受けて練習するうちに、少しずつヴィヴィも私に慣れたのか(もしくは諦めたのか…)、バードフライトが出来るようになりました。

いつかバードフライトを再開する際には、ヴィヴィと私の息のあった(多分…)コンビネーションをお見せしたいと思います。是非再開を楽しみに待っていてください(他のシオンとイージーはこれからトレーニングです)。

 ヴィヴィは普段非公開のお部屋に住んでいます。バードフライトや写真撮影イベント以外は皆様にお会いすることはできませんが、実はヴィヴィを見られるポイントがあります。インコ好きの方、是非ふれあい動物園内でヴィヴィを探してみてください。ヒントは「ポニー舎」です。

※「でっきぶらし(251号)」に見られるポイントの説明が詳しく載っています。よろしければご覧ください。

(高田 正樹)

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