269号(2022年12月)9ページ
スポットガイド 10月16日 プレーリードッグ
秋の動物園まつり実施期間中ということもあり、たくさんのお客様が来園していただいた10月16日に、プレーリードッグのスポットガイドを行いました。風は冷たくなってきましたが、少し暑いと感じてしまうほど強い日差しがさす中でのガイドだったため、ラミネートした写真などの印刷物が反射してしまい、お客様には見にくい思いをさせてしまったかもしれません…。
ガイドでは最初に、プレーリードッグの名前の由来やどんな動物なのかを紹介しました。プレーリードッグは北米の草原地帯に生息しているげっ歯目で、ジリスの仲間です。リス科ですが樹上生活ではなく、地面にコテリーと呼ばれる巣穴を掘って集団生活をしています。身の危険を感じると、「キャンキャン」と大きな声で鳴き、巣穴にいる仲間に危険を知らせます。大草原を意味する“プレーリー”と、犬のように鳴くということが、プレーリードッグの名前の由来です。
次に紹介したのは、プレーリードッグの体のつくりと、動物園でのエサについてです。丈夫な爪や寸胴な体、短い手足や小さな耳は、地面にトンネルを掘るということに、とことん特化しています。エサは朝、昼、夕でそれぞれ、乾草、青菜とニンジン、ペレットを与えています。手先が器用なので、エサを手で持ちながら食べることができます。
最後に、全部で8頭いる個体それぞれの性格や見分け方、特徴的な行動などを紹介し、青菜とニンジンを採食している姿を観察してもらい、ガイドは終了となりました。ここでも個体紹介をしたいところですが、この記事では伝えきれないので、詳しくはまた別の機会に。
新型コロナウィルスの影響で限定15人のイベントでしたが、集まっていただいた皆様、最後までガイドを聞いていただきありがとうございました!
(中川 輝美)